観察研究

親の毎日の歯磨き・長期母乳育児・親の喫煙と4歳児の早期乳歯う蝕の関連:エコチル調査

A cross-sectional study investigating the association between parental daily brushing, extended breastfeeding, or parental smoking habit and early childhood dental caries in 4-year-old children: the Japan Environment and Children's Study.

どんな研究?

01 — Summary

日本の大規模調査(エコチル調査)で4歳児約7万4千人を分析した結果、親が毎日歯磨きをしない、長期間(1歳以降も)母乳を続ける、親が喫煙するという場合に、むし歯のリスクが高くなる傾向がありました。特に長期母乳育児はむし歯リスクが約2倍でした。ただし横断研究のため因果関係は示されていません。

要点

02 — Key points
  • 01親の歯磨きが不規則な場合、むし歯リスクが約1.3倍(調整オッズ比1.33)
  • 02長期母乳育児(1歳以上の継続)でむし歯リスクが約2倍(aOR 2.07)
  • 03母親の喫煙でリスク約1.4倍、父親の喫煙でも約1.25倍
読むときの注意 / Limitations

横断研究のため因果関係は示せない。むし歯の有無は親の自己申告。長期母乳育児の定義や夜間授乳の頻度などの詳細は不明。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
観察研究ある時点の関連を調べる研究。関連=原因とは限らない。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
横断研究(大規模コホートデータ使用)
エビデンス強度
観察研究
掲載誌
BMC Pediatrics
発表年
2025
DOI
10.1186/s12887-025-05997-8
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2025 · 横断観察研究観察研究

母乳育児の期間と子どもの不正咬合・むし歯の発症との関係

6か月〜15歳の子ども109人を調べたところ、12か月を超える長期の授乳、特に眠りながら授乳する習慣がある場合、開咬や交叉咬合などの歯列不正が多い傾向がありました。一方、母乳かミルクかの違いそのものはむし歯の増加とは有意な関連がなく、夜間にほ乳瓶でミルクを飲みながら眠ることがむし歯のリスクと関連していました。

2026 · システマティックレビュー・メタアナリシスメタアナリシス

早産・低出生体重児の在宅ケアを支援する介入:親・家族・養育者へのシステマティックレビューとメタアナリシス

早産や低出生体重で生まれた赤ちゃんを自宅でケアする親・家族を支援する介入の効果を、47件の研究をまとめて調べました。支援プログラムは乳児の死亡率の改善、母乳育児の促進、赤ちゃんの認知発達の向上、そして親のストレス・うつの軽減につながる可能性が示されました。ただし、多くの研究でエビデンスの確実性は低〜非常に低い水準でした。

2026 · システマティックレビュー(観察研究のまとめ)メタアナリシス

妊娠中と乳幼児期の口の健康についての、母親の知識:システマティックレビュー

妊婦が自分や子どもの口の健康についてどれくらい知っているかを調べた26件の研究をまとめたレビューです。多くの妊婦で、乳幼児のむし歯予防や、いつから歯みがきを始めるか、最初の歯科受診の時期などについての知識が十分でないと報告されました。むし歯の原因菌が赤ちゃんにうつることへの理解も乏しく、妊娠期からの口の健康教育の必要性を指摘しています。