保護者向けeHealth介入が未就学児の身体活動・食事・睡眠に与える効果:ランダム化比較試験
Effectiveness of a Parent-Based eHealth Intervention on Physical Activity, Dietary Behaviors, and Sleep in Preschoolers: Randomized Controlled Trial
どんな研究?
01 — Summary中国の保護者を対象に、SNS(WeChat)を通じた12週間のeHealth介入(運動・食事・睡眠に関するインタラクティブな動画・情報提供)の効果をランダム化比較試験で評価しました。介入群の未就学児では、睡眠時間の延長や睡眠の質の改善、野菜・果物摂取量の増加が見られました。身体活動量や不健康な食品摂取にも改善傾向が見られましたが、効果の大きさは中程度でした。
要点
02 — Key points- 01SNS活用の保護者向け12週間プログラムで未就学児の睡眠時間・質が改善
- 02野菜・果物摂取量の増加など食習慣の改善も見られた
- 03対面介入の代替としてeHealthが有望な可能性を示す
中国の単一地域でのRCTであり、日本など他の文化・地域への一般化には注意が必要。盲検化は不完全(シングルブラインド)。介入は12週間と短期で、長期的な効果は不明。睡眠・食事は一部保護者の自己申告に基づく。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ランダム化比較試験
- エビデンス強度
- ランダム化比較試験
- 掲載誌
- Journal of Medical Internet Research
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.2196/70886
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related保護者が参加するeHealth介入が幼児の身体活動・食事・睡眠に与える影響
3〜6歳の幼児を対象とした保護者向けeHealth介入(WeChat利用、RCT)で、保護者の参加度合いによって介入の効果がどう変わるかを調べた研究です。積極的に投稿・コメントした保護者(積極的参加群)では、子どもの身体活動・食事・睡眠に有意な改善がみられましたが、見るだけの保護者(潜在的参加群)では効果が限定的でした。保護者が能動的に関与することが、子どもの生活習慣改善に重要な鍵となることが示されました。
乳幼児の運動・栄養・睡眠を改善するための親向けデジタル介入:システマティックレビュー
0〜5歳の子どもを対象に、親向けのデジタル介入(アプリ・ウェブサイトなど)が身体活動・栄養・睡眠に与える効果をまとめたシステマティックレビューです。RCTを対象に7つのデータベースを検索した結果、デジタル介入は一部の健康行動(特に睡眠や授乳)に改善の可能性が示されましたが、全体として効果はまちまちで、エンゲージメント(継続使用)が大きな課題であることが明らかになりました。
就学前の子どもの生活習慣介入と24時間の動作行動:系統的レビューとメタアナリシス
2〜6歳の就学前の子どもを対象に生活習慣への介入効果を調べた43件のランダム化比較試験(計13,659人)をメタアナリシスで統合しました。介入により、中〜高強度の身体活動が1日約5.8分増加し、睡眠時間も約0.18時間増加する傾向が見られました。座りがちな行動は約7.6分、スクリーンタイムは約0.33時間減少しました。ただしエビデンスの確実性は低く、研究間のばらつきも大きいため、結果は「改善の方向を示す」程度に解釈するのが適切です。