乳幼児の運動・栄養・睡眠を改善するための親向けデジタル介入:システマティックレビュー
Digital Interventions Targeting Parents to Improve Early Childhood Movement, Nutrition, and Sleep Behaviors: Systematic Review
どんな研究?
01 — Summary0〜5歳の子どもを対象に、親向けのデジタル介入(アプリ・ウェブサイトなど)が身体活動・栄養・睡眠に与える効果をまとめたシステマティックレビューです。RCTを対象に7つのデータベースを検索した結果、デジタル介入は一部の健康行動(特に睡眠や授乳)に改善の可能性が示されましたが、全体として効果はまちまちで、エンゲージメント(継続使用)が大きな課題であることが明らかになりました。
要点
02 — Key points- 01親向けのデジタル介入は乳幼児の睡眠や授乳行動の改善に一定の可能性を示した
- 02身体活動や栄養全般への効果は研究間でばらつきがあり、効果は一貫していなかった
- 03継続使用(エンゲージメント)の低さが多くの介入で課題となっており、効果の阻害要因となっている可能性がある
対象研究の質・デザイン・アウトカム指標が多様で、メタアナリシスは行われていない。研究ごとの介入内容や測定方法の違いが大きく、結果の比較は難しい。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー(RCTのみ)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Journal of Medical Internet Research
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.2196/85525
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related保護者が参加するeHealth介入が幼児の身体活動・食事・睡眠に与える影響
3〜6歳の幼児を対象とした保護者向けeHealth介入(WeChat利用、RCT)で、保護者の参加度合いによって介入の効果がどう変わるかを調べた研究です。積極的に投稿・コメントした保護者(積極的参加群)では、子どもの身体活動・食事・睡眠に有意な改善がみられましたが、見るだけの保護者(潜在的参加群)では効果が限定的でした。保護者が能動的に関与することが、子どもの生活習慣改善に重要な鍵となることが示されました。
保護者向けeHealth介入が未就学児の身体活動・食事・睡眠に与える効果:ランダム化比較試験
中国の保護者を対象に、SNS(WeChat)を通じた12週間のeHealth介入(運動・食事・睡眠に関するインタラクティブな動画・情報提供)の効果をランダム化比較試験で評価しました。介入群の未就学児では、睡眠時間の延長や睡眠の質の改善、野菜・果物摂取量の増加が見られました。身体活動量や不健康な食品摂取にも改善傾向が見られましたが、効果の大きさは中程度でした。
乳幼児の「24時間の活動」に関するアジア太平洋地域コンセンサスガイドライン
アジア太平洋19か国の専門家が、5歳未満の子どもを対象に、身体活動・座って過ごす時間・睡眠・食事を24時間の視点でまとめたガイドラインを策定しました。早い時期から体を動かし、睡眠をしっかり確保し、スクリーン時間を減らすことが、将来の生活習慣病の予防と健やかな発達につながると推奨しています。アジア太平洋地域では代謝リスクや不健康な生活習慣が多い子どもが多く、早期の取り組みが特に重要とされています。