母親の子ども時代の逆境体験(ACE)は離乳食・粉ミルク導入の遅れと関係する
Maternal Adverse Childhood Experiences and Delayed Initiation of Complementary Foods: A Nationwide Online Cohort Study
どんな研究?
01 — Summary日本の全国ウェブ調査(JACSIS)に参加した産後母親3,446名の分析で、子ども時代に4つ以上の逆境的体験(虐待・貧困など)を経験した母親は、離乳食(7か月以降、OR 2.27)や粉ミルク(7日以降、OR 2.12)の導入が遅れる傾向がありました。この関連は産後うつ(PPD)を介している可能性が示されています。
要点
02 — Key points- 01高ACEスコア(≥4)の母親は離乳食導入が7か月以降になるリスクが約2.3倍(OR 2.27)
- 02粉ミルクの遅い開始(7日以降)のリスクも高い傾向(OR 2.12)
- 03産後うつがACEと離乳食遅延の関係を媒介している可能性がある
横断的ウェブ調査であり因果関係の推定は難しい。自己報告式のACE測定と回顧的な離乳食情報に記憶バイアスが生じうる。インターネット調査参加者に選択バイアスがある可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(コホート調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Nutrients
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.3390/nu17172879
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedS3ガイドライン:アレルギー予防(ドイツ2022年改訂版)
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妊娠中・授乳中の母親の食事と、子どもの食物アレルギー・アトピー(システマティックレビュー)
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産後うつと乳児の授乳方法が子どもの体重(1歳・3歳時)に与える影響
東京近郊の日本の出産コホート(母子1,279組)を使い、産後うつ(PPD)と離乳開始時期が子どもの体格(BMI Zスコア)に与える影響を調べました。産後6か月時点でPPDがあった母親の子どもは3歳時のBMI Zスコアが高い傾向がありました。また、生後6か月での離乳食開始が3歳時の高BMI Zスコアと関連していました。