初乳(コロストラム)はピーナッツアレルギーを防ぐ可能性がある:出生コホートからの知見
Colostrum as a Protective Factor Against Peanut Allergy: Evidence From a Birth Cohort.
どんな研究?
01 — Summaryオーストラリアの出生コホート(666組)で、出生後最初の3日間に初乳だけを与えたか(母乳のみ)、母乳と人工乳を混合して与えたか(部分的初乳摂取)で、生後12〜18か月時点のピーナッツアレルギーリスクを比較しました。部分的初乳摂取の赤ちゃんはピーナッツアレルギーのリスクが約4.5倍高く(aOR 4.47)、複数食品へのアレルギーでは11.4倍高い傾向が示されました。
要点
02 — Key points- 01出生後初3日間に人工乳も与えた(部分的初乳摂取)赤ちゃんはピーナッツアレルギーリスクが約4.5倍
- 021日9回以上の初乳授乳を受けた赤ちゃんはピーナッツアレルギーがゼロだった
- 03全世界の新生児の3分の1以上が部分的初乳摂取とされており、公衆衛生上の課題
比較的小規模(666組)のコホート研究で、観察研究のため因果関係は示されない。アレルギー診断は皮膚プリックテストと親の報告の組み合わせであり、確定診断ではない部分もある。初乳以外の要因(家族歴・環境など)が完全には調整されていない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Allergy
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1111/all.70043
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related母乳中の牛乳抗原含有量:スコーピングレビュー
母乳には牛乳由来のたんぱく質断片(抗原)が含まれており、アレルギー傾向のある母親の母乳でより多く検出される傾向があります。ただし、母親の食事と母乳中のアレルゲン量との明確な関係は確立されておらず、母乳中のアレルゲンが乳児のアレルギー発症に及ぼす影響も不明な点が多いです。母乳バンクから提供される低温殺菌済み母乳では、β-ラクトグロブリンなど一部のたんぱく質が変性し、アレルギーリスクが高まる可能性が示唆されています。
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