「距離を置いて、でも聞いて!」:スウェーデンの子どもたちのパンデミック体験談が示す権利ベースアプローチの重要性
Keep distance and hear me out! Swedish-speaking children's pandemic narratives informing rights-based approaches to future crises
どんな研究?
01 — Summaryスウェーデンの10〜17歳の子ども44人を対象にフォーカスグループを実施し、コロナ禍での体験と子どもの権利の観点からの提言を質的に分析した研究です。パンデミックにより日常生活・社会的交流・精神的健康が損なわれ、特に学校閉鎖や隔離による孤立が心身に影響したことが示されました。子どもたちは政策決定への参加を求めており、危機対応における子どもの声の重要性が示唆されました。
要点
02 — Key points- 01パンデミック中に身体的健康・精神的健康の低下が報告され、学校が社会的支えとして機能していた面があった
- 02デジタル格差や住居の不平等がパンデミックの影響を拡大した
- 03子どもたちは危機対応の意思決定に自分たちの声が反映されることを強く求めていた
スウェーデン語話者の44人を対象とした質的研究であり、定量的な効果測定や一般化はできない。スウェーデン特有の対策(厳格なロックダウンなし)の文脈に依存する。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 質的研究(フォーカスグループ)
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Frontiers in Public Health
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.3389/fpubh.2025.1636066
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedCOVID-19パンデミックが乳幼児の発達に与えた縦断的影響:後ろ向きコホート研究
パンデミック前後に生まれた米国の子ども604人の24か月時点の発達を比較した研究です。パンデミック中に生まれた子どもは、コミュニケーション・個人・社会的スキルのスコアが低く、微細運動の遅れの割合も高い傾向が見られました。男児では言語と微細運動の遅れがより顕著でした。
COVID-19パンデミックが子どもの発達に与えた影響:パンデミック前・中・後の比較
COVID-19パンデミック中に18〜24か月だった子どもたちを36〜42か月まで追跡した研究です。パンデミック中に見られた言語発達への影響は36〜42か月時点では解消していましたが、新たに運動発達の発達指数の低下が確認されました。この運動への影響がパンデミックによるものか他の要因かは、さらなる検証が必要とされています。
COVID-19が幼い子どもの感情・認知発達に与えた影響:統合的レビュー
コロナ禍のロックダウンや社会的孤立が、幼稚園年齢の子どもの感情・認知発達に与えた影響を統合的にレビューした研究です。日常ルーティンの乱れや仲間との交流の減少が、感情調節・社会的スキル・言語発達・学習準備性に悪影響を及ぼした可能性が示されています。家庭環境や教育的サポートの充実が、こうした悪影響を和らげる重要な要因であったと報告しています。