COVID-19感染が乳幼児の睡眠に与える影響
Impact of COVID-19 infection on the sleep of infants and toddlers
どんな研究?
01 — Summary中国で2023年にCOVID-19に感染した生後0〜35か月の乳幼児を6か月間追跡した前向き研究です。感染した子どもでは、夜間覚醒時間・睡眠潜時・就寝時刻など複数の睡眠指標が悪化し、特に夜間覚醒の延長は6か月後も回復しませんでした。12か月以上の子どもは感染後の夜泣きへの影響を受けにくく、授乳しながら寝かしつける習慣やスクリーンタイム1時間以上は夜泣きのリスク因子でした。
要点
02 — Key points- 01COVID-19感染で乳幼児の夜間覚醒時間が顕著に延長し、6か月後も基準値に戻らなかった
- 0212か月未満の乳児は感染後の睡眠乱れを受けやすい傾向
- 03授乳しながら寝かしつける習慣とスクリーンタイム1時間以上が夜泣き継続のリスク因子
中国(上海)の単一医療施設で実施された前向き研究。COVID-19診断は抗原検査等による親の報告に基づく。観察研究のため、感染そのものが睡眠悪化の原因かは断定できない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- BMC Pediatrics
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1186/s12887-025-05841-z
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related2歳児の睡眠、親のストレス、添い寝の関連
2歳の子ども109家族を対象とした前向き研究で、子どもの夜間睡眠が短いほど親のストレスが高まることが示されました。特に夜間睡眠が540分(9時間)未満の場合、親のストレス指数が有意に上昇しました。また添い寝の習慣がある家庭では、夜間睡眠が短く夜中に目が覚める回数も多く、親のストレスも高い傾向がありました。
乳幼児の運動・栄養・睡眠を改善するための親向けデジタル介入:システマティックレビュー
0〜5歳の子どもを対象に、親向けのデジタル介入(アプリ・ウェブサイトなど)が身体活動・栄養・睡眠に与える効果をまとめたシステマティックレビューです。RCTを対象に7つのデータベースを検索した結果、デジタル介入は一部の健康行動(特に睡眠や授乳)に改善の可能性が示されましたが、全体として効果はまちまちで、エンゲージメント(継続使用)が大きな課題であることが明らかになりました。
哺乳びんを持たせての就寝と乳児の睡眠問題の双方向的関連:生後1年間の追跡研究
母子299組を生後2か月・6か月・14か月の3時点で追跡し、哺乳びんを持たせて寝かしつける習慣と乳児の睡眠問題の関係を調べました。生後2か月に哺乳びんを持たせて寝かしつけていると、生後6か月の入眠潜時の延長・夜間覚醒時間の増加・夜中に目が覚める頻度の増加と関連していました。また生後6か月の夜間覚醒回数が多いと、生後14か月の哺乳びん就寝の増加につながり、双方向的な影響が示されました。