妊娠前のお母さんの体格(BMI)と、子どもの神経発達障害との関係(韓国の大規模研究)
Maternal pre-pregnancy body mass index and the risk of neurodevelopmental disorders in offspring.
どんな研究?
01 — Summary妊娠前のお母さんの体格(BMI)と、子どものてんかん・知的障害・自閉スペクトラム症・ADHDなどの神経発達障害との関係を、韓国の大規模な医療データで調べました。妊娠前のBMIが高いことが、子どもの神経発達障害のなりやすさと関連する可能性が示されました。
要点
02 — Key points- 01妊娠前のBMIが高いことと、子どもの神経発達障害との関連を検討
- 02韓国の大規模な医療データベースを使用
- 035歳までの診断記録をもとに評価
観察研究のため、妊娠前の体格が直接子どもの発達障害を起こすとは言えません。診断は病名コードにもとづくため把握しきれない情報があり、生活習慣や遺伝など他の要因も関係します。体格は数値だけで良し悪しを決められるものではありません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 後ろ向きコホート研究(医療データベース)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- International Journal of Obesity
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1038/s41366-025-01955-7
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠前・妊娠中の栄養と、子どもの神経発達障害(システマティックレビュー・メタアナリシス)
妊娠前や妊娠中のお母さんの栄養(葉酸などのサプリや食事)と、子どもの神経発達障害(自閉スペクトラム症やADHDなど)との関係を、多くの研究からまとめたシステマティックレビュー・メタアナリシスです。葉酸など一部の栄養素は、神経発達障害のリスクの低さと関連していました(リスクが約4割低いという推計)。他の食事要因については、結論がはっきりしませんでした。
妊娠中の親の心の健康と、子どもの神経発達障害との関係:システマティックレビューとメタアナリシス
妊娠中のお母さん(や父親)の気分の落ち込みや不安と、子どものADHD・自閉スペクトラム症などの神経発達障害との関係を、74件の研究をまとめて調べました。妊娠中にお母さんの気分や不安の問題があると、子どものADHDや自閉スペクトラム症のリスクがやや高くなる関連が見られました。
妊娠期の葉酸サプリと子どもの神経発達障害:複数のレビューをまとめたアンブレラレビュー
妊娠前後に葉酸をとることと、子どものADHDや自閉スペクトラム症などの神経発達障害との関係について、これまでの系統的レビューやメタアナリシス23件をまとめて評価した研究です。全体としては、葉酸の摂取が神経発達障害のリスク低下と関連する可能性が示されました。ただし元になった研究の多くは質が高くなく、結論の確実性は低いと評価されています。