日本の小学生における24時間活動ガイドライン(運動・スクリーンタイム・睡眠)の遵守パターンと体力の関係
Differences in physical fitness levels by adherence to the 24-hour movement guidelines among Japanese elementary school children
どんな研究?
01 — Summary日本の小学1〜6年生を対象に、WHO推奨の「24時間活動ガイドライン(中高強度身体活動・スクリーン時間・睡眠の3つの基準)」をどう組み合わせて守るかによって体力が異なるかを調べました。3つの基準すべてを満たしている子どもは、1つも満たしていない子どもと比べて8種類の体力テスト全てでより高いスコアを示す傾向がありました。3つの基準のうちでは「十分な身体活動」を満たすことが体力と最も強く関連していました。
要点
02 — Key points- 013つのガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)をすべて守る子どもは体力が最も高かった
- 02身体活動基準の充足が体力との関連で最も強かった
- 03日本の小学生(1〜6年生)を対象とした横断研究
横断研究のため、ガイドライン遵守が体力を高めるのか、体力がある子が基準を満たしやすいのかは確認できません。身体活動量とスクリーンタイムは自己報告に基づいており、測定誤差があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- PLoS ONE
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1371/journal.pone.0337972
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related体格(太り過ぎ・痩せ過ぎ)に関わらず、運動時間が多いほど体力が高い:全国調査による横断研究
日本の小学生約19,500人・中学生約10,600人を対象にした全国規模の調査で、体格(肥満・標準・痩せ)にかかわらず、運動時間が多い子どもほど体力テストの成績が高い傾向がみられました。肥満や痩せの体格でも、日頃から運動している子どもは体力が高めであることが示されています。
徒歩通学と身体活動・体力の関連:岡山県の小学生を対象とした研究
岡山県の小学生249人を対象に、徒歩通学の時間と身体活動量・体力の関係を加速度計と体力テストで調べました。徒歩通学時間が長いほど、登下校の時間帯や1日全体の歩数・中高強度身体活動量が多い傾向がありました。特に女子では、徒歩通学時間が長いほど体力テストの一部(反復横跳び・20mシャトルラン・立ち幅跳び)の成績が高い傾向がみられました。
イベロアメリカの子ども・青少年における24時間行動と自己報告体力の関連:COVID-19パンデミック期のデータ
スペイン・ブラジル・ウルグアイの3〜17歳1,077人を対象にした横断研究で、身体活動の推奨量を満たしていない子ほど体力が低い傾向が、すべての年齢層で見られました。とくに身体活動は24時間行動の中で最も一貫して体力と関連していたのに対し、スクリーンタイムや睡眠との関連はまちまちでした。観察研究のため因果関係は示されません。