イベロアメリカの子ども・青少年における24時間行動と自己報告体力の関連:COVID-19パンデミック期のデータ
Components of 24-hour movement behavior and self-reported physical fitness in Ibero-American preschoolers, children, and adolescents during the COVID-19 pandemic
どんな研究?
01 — Summaryスペイン・ブラジル・ウルグアイの3〜17歳1,077人を対象にした横断研究で、身体活動の推奨量を満たしていない子ほど体力が低い傾向が、すべての年齢層で見られました。とくに身体活動は24時間行動の中で最も一貫して体力と関連していたのに対し、スクリーンタイムや睡眠との関連はまちまちでした。観察研究のため因果関係は示されません。
要点
02 — Key points- 01身体活動の推奨量を満たさない就学前・学齢・思春期の子どもは、いずれも体力が低い傾向があった
- 0224時間行動の中で、身体活動が体力との関連で最も一貫していた
- 03スクリーンタイムや睡眠は体力との関連が弱いか非有意だった
横断研究のため因果関係は不明。体力は自己報告による測定。パンデミック期のデータであり、通常時への一般化には注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Frontiers in Public Health
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3389/fpubh.2026.1837281
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related24時間行動ガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)の遵守と子ども・青少年の生活の質との関連:オーストラリア縦断コホート研究
オーストラリアの6〜7歳の子ども4,463名を16〜17歳まで追跡した研究で、中等度〜激しい身体活動・スクリーン時間・睡眠すべての推奨ガイドラインを守ることが、青少年期の心身の生活の質(QoL)向上と関連していました。ガイドラインを守る子どもの割合は6〜7歳の24.5%から14〜15歳では7.2%に大幅に低下していました。観察研究のため、ガイドライン遵守がQoLを高めるかどうかの因果関係は確認できません。
ダウン症の子どもと定型発達の子どもの24時間行動(身体活動・スクリーン時間・睡眠)の比較
ダウン症の子ども・青少年と定型発達の同年代を比較したパイロット研究で、ダウン症のグループでは座位行動(スクリーン・非スクリーン)が多く、中〜高強度の身体活動が少ない傾向がみられました。睡眠時間には大きな差はみられませんでしたが、ダウン症のグループで睡眠の乱れがより多い可能性が示されました。
日本の小学生における24時間活動ガイドライン(運動・スクリーンタイム・睡眠)の遵守パターンと体力の関係
日本の小学1〜6年生を対象に、WHO推奨の「24時間活動ガイドライン(中高強度身体活動・スクリーン時間・睡眠の3つの基準)」をどう組み合わせて守るかによって体力が異なるかを調べました。3つの基準すべてを満たしている子どもは、1つも満たしていない子どもと比べて8種類の体力テスト全てでより高いスコアを示す傾向がありました。3つの基準のうちでは「十分な身体活動」を満たすことが体力と最も強く関連していました。