ダウン症の子どもと定型発達の子どもの24時間行動(身体活動・スクリーン時間・睡眠)の比較
24-hour movement behaviors of physical activity, screen time, and sleep in youth with down syndrome compared to typically developing peers
どんな研究?
01 — Summaryダウン症の子ども・青少年と定型発達の同年代を比較したパイロット研究で、ダウン症のグループでは座位行動(スクリーン・非スクリーン)が多く、中〜高強度の身体活動が少ない傾向がみられました。睡眠時間には大きな差はみられませんでしたが、ダウン症のグループで睡眠の乱れがより多い可能性が示されました。
要点
02 — Key points- 01ダウン症の子どもは定型発達の子どもと比べて座位行動が多く、中〜高強度の身体活動が少ない傾向があった
- 02睡眠時間には両群で大きな差はなかったが、ダウン症群では睡眠の質の問題がより多い可能性がある
- 03ダウン症の子どもの肥満は定型発達の子どもより高く、運動習慣の支援が重要と示された
パイロット研究で対象者が少なく統計的検出力が低い。横断研究のため因果関係は不明。ダウン症に限定された研究であり一般の子どもへの直接の示唆は限られる。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(パイロット)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Acta Psychologica
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.actpsy.2026.107123
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳幼児の「24時間の活動」に関するアジア太平洋地域コンセンサスガイドライン
アジア太平洋19か国の専門家が、5歳未満の子どもを対象に、身体活動・座って過ごす時間・睡眠・食事を24時間の視点でまとめたガイドラインを策定しました。早い時期から体を動かし、睡眠をしっかり確保し、スクリーン時間を減らすことが、将来の生活習慣病の予防と健やかな発達につながると推奨しています。アジア太平洋地域では代謝リスクや不健康な生活習慣が多い子どもが多く、早期の取り組みが特に重要とされています。
24時間行動ガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)の遵守と子ども・青少年の生活の質との関連:オーストラリア縦断コホート研究
オーストラリアの6〜7歳の子ども4,463名を16〜17歳まで追跡した研究で、中等度〜激しい身体活動・スクリーン時間・睡眠すべての推奨ガイドラインを守ることが、青少年期の心身の生活の質(QoL)向上と関連していました。ガイドラインを守る子どもの割合は6〜7歳の24.5%から14〜15歳では7.2%に大幅に低下していました。観察研究のため、ガイドライン遵守がQoLを高めるかどうかの因果関係は確認できません。
幼児の身体活動・睡眠・座位行動と心の健康の関連:ドイツの子どもを対象とした研究
ドイツの2〜6歳の子ども212人を対象に、身体活動・睡眠・座位行動(不活動)と精神的健康との関連を調べました。子どもたちは1日平均約252分の中〜高強度身体活動と約480分の睡眠をとっていました。身体活動の強度と座位時間・睡眠効率との間に関連がみられましたが、精神的健康(SDQスコア)との直接的な関連は確認されませんでした。幼児期の24時間の動きのパターンを継続的に把握することが大切だと示唆されています。