生まれたときの大きさ・乳児期の急な体重増加と、5歳までの太りすぎとの関係(パレスチナ難民の大規模研究)
Association between size at birth, rapid weight gain in infancy, and overweight status among Palestinian refugees under 5 years old: a retrospective cohort study.
どんな研究?
01 — Summary生まれたときの大きさや、乳児期に体重が急に増えることが、その後の太りすぎ・肥満とどう関わるかを、約39万人の子どものデータで調べました。生後1年で体重が急に増えた子は、5歳までに太りすぎ・肥満になりやすい傾向が見られました。
要点
02 — Key points- 01生後1年の急な体重増加が、5歳までの太りすぎと関連する傾向
- 02約39万人という非常に大規模なデータを使用
- 03難民という栄養面で厳しい環境の子どもを対象にしている
観察研究のため、急な体重増加が直接肥満を起こすとは言えません。対象は難民という特有の環境の子どもで、日本など他の集団にそのまま当てはまるとは限りません。記録をさかのぼって調べた研究のため、情報の正確さに限界があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 後ろ向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- The American Journal of Clinical Nutrition
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.ajcnut.2025.101132
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related手づかみ離乳は乳幼児期の肥満リスクに関係する?:システマティックレビュー
手づかみ離乳(赤ちゃん主導の離乳食)が、ふつうのスプーン離乳と比べて子どもの体重の増え方や肥満のなりやすさに関係するかを、これまでの研究をまとめて調べたレビューです。8件の研究(ランダム化比較試験2件と観察研究6件、合計約2,900人)を集めましたが、手づかみ離乳のほうが体重の増え方がゆるやかだとする研究もあれば、はっきりしない研究もあり、結論はそろいませんでした。どの研究も偏りのリスクが中〜高く、現時点でどちらの方法がよいとは言えないとしています。
加糖飲料と、子ども・大人の体重増加(システマティックレビュー・メタアナリシス)
砂糖入りの飲み物(加糖飲料)と体重増加の関係を、コホート研究とランダム化比較試験をまとめて調べた研究です。観察研究では、加糖飲料が多いほど子どもの体格(BMI)が増える関連がみられました。さらに、加糖飲料を減らすランダム化比較試験では、子どもの体重の増えが抑えられ、とくに加糖飲料を別の飲み物に置き換えた場合や、太りぎみの子どもで効果がはっきりしていました。
母乳育児と、子ども〜大人にかけてのBMIの変化(システマティックレビュー)
母乳育児が、その後の人生でのBMI(体格の指標)の変化にどう関わるかを、3件のランダム化比較試験と24件の長期コホート研究からまとめたレビューです。多くのコホート研究で、母乳で育った子どもはその後のBMIが低め、つまり肥満になりにくい傾向が示されました。