観察研究

妊娠中のRSVワクチンおよびDTaPワクチンの安全性と生活の質:観察研究

Safety and health-related quality of life following maternal respiratory syncytial virus (RSV) and diphtheria-tetanus-acellular pertussis (DTaP) vaccinations.

どんな研究?

01 — Summary

日本で実施された観察研究では、妊娠中のRSVワクチンおよびDTaPワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風)の接種後の安全性が調べられました。局所反応(接種部位の痛みや腫れ)は両ワクチンで見られましたが、重大な妊娠・新生児アウトカムへの影響は観察されませんでした。

要点

02 — Key points
  • 01妊娠中のRSVワクチンおよびDTaPワクチン接種後に、接種部位の痛みや腫れなどの局所反応が報告された
  • 02重大な妊娠・新生児アウトカム(早産・新生児異常など)への影響は観察されなかった
  • 03日本での妊娠中のDTaPワクチン接種の安全性データの一つとして位置付けられる
読むときの注意 / Limitations

観察研究のため対照群がなく、因果関係を示すことはできません。参加者数が限られており、まれな副反応を検出するには不十分な可能性があります。自己申告によるデータのため、バイアスが生じる可能性があります。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
観察研究ある時点の関連を調べる研究。関連=原因とは限らない。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
観察研究
エビデンス強度
観察研究
掲載誌
Human Vaccines & Immunotherapeutics
発表年
2026
DOI
10.1080/21645515.2026.2637294
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2026 · マッチドコホート研究コホート研究

妊娠中のCOVID-19ワクチン接種と新生児集中治療室(NICU)入室リスク:マッチドコホート研究

アメリカのCDCが実施したマッチドコホート研究(5,487組)では、妊娠中にCOVID-19ワクチンを接種した母親から生まれた正期産児のNICU入室率は7.7%で、未接種群の11.3%と比べて有意に低い傾向が認められました(調整入室率比0.81)。この結果はワクチン接種が新生児のNICUリスクを高めない可能性を示唆しています。

2026 · システマティックレビュー・メタアナリシス(観察研究のまとめ)メタアナリシス

妊娠中のチクングニア感染と子どもの神経発達:システマティックレビューとメタアナリシス

妊娠中に母親がチクングニアウイルス(CHIKV)に感染した場合の、新生児・子どもへの神経学的・発達的影響を調べた26件の研究のまとめです。垂直感染した新生児の約48%で神経学的症状が生じ、妊娠後期・周産期感染では子どもの神経発達リスクが約1.87倍になる可能性が示されました。ただし、エビデンスの質は低く、確定的な結論を導くには限界があります。

2026 · システマティックレビュー・メタアナリシス(観察研究)メタアナリシス

妊娠中の電子たばこ(電子ニコチン送達システム)への曝露と出生アウトカム:システマティックレビューとメタアナリシス

電子たばこ(ENDS)を妊娠中に使用した場合と使用しなかった場合を比較したところ、早産のリスクが有意に高まる傾向が見られました。出生体重は未使用群より低く、紙巻きたばこと比べると出生体重は高いものの、早産リスクは同程度という結果でした。妊娠中の電子たばこ使用は、使用しないことと比べてリスクが高い可能性があります。