青少年・若年成人における精神疾患と物質使用障害のグローバル負荷
The global burden of mental and substance use disorders among adolescents and young adults.
どんな研究?
01 — Summary1990〜2021年の世界データを分析した研究で、2021年の思春期(青少年)の精神障害有病率は15.2%、若年成人では16.1%であり、不安障害が最も多いことが示されました。精神障害は障害調整生命年(DALY)の主要な原因であり、COVID-19パンデミック期間中に抑うつ・不安が顕著に増加した傾向がありました。男性はADHD・自閉スペクトラム症、女性は神経性やせ症の有病率が高い性差も確認されています。
要点
02 — Key points- 012021年、青少年の15.2%・若年成人の16.1%に精神障害の有病率
- 02COVID-19パンデミック中に抑うつ・不安のDALYが有意に増加
- 03ADHDと自閉スペクトラム症は男性、神経性やせ症は女性に多い
モデル推計に基づくデータであり、各国の診断・報告基準の差が結果に影響する可能性がある。観察的疫学研究のため、因果関係の推定は困難。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 疫学的モデル研究(GBD 2021)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Molecular Psychiatry
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1038/s41380-026-03503-9
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の母親の心のストレスと、生後3年間の子どもの発達(システマティックレビュー)
妊娠中の母親が感じるストレスや不安・抑うつ(心のつらさ)が、生後3歳までの子どもの発達と関係するかを、44件の研究をまとめて整理した研究です。母親のストレスが強いほど、子どもの言葉や考える力の点数がわずかに低めだったり、行動や感情の困りごとが多めだったりする弱い関連がみられました。ただし他の要因を調整すると関連は弱まることが多く、研究著者は「原因と証明されたものではなく、状況に左右される関連」と慎重に結論づけています。
新型コロナの流行が子どもの心の健康に与えた影響(システマティックレビュー)
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ソーシャルメディアが思春期の精神的健康に与える影響:オーストラリアの集団コホート研究
メルボルンの学校に通う12〜18歳の若者1,195人を最大11年間追跡し、ソーシャルメディアの使用時間と精神的健康の関係を調べました。1日2時間以上の使用は、翌年の抑うつ症状の高まり(リスク差+6.3%)やウェルビーイングの低下と関連しており、特に12〜13歳の早期思春期での影響が大きい傾向がみられました。女性の早期思春期では抑うつリスクがより顕著でした。