妊娠前BMIと早産の関連:中国人女性72,827人の後ろ向きコホート研究
Association between pre-pregnancy BMI and preterm birth in Chinese women: a retrospective study.
どんな研究?
01 — Summary中国人女性72,827人を対象とした大規模後ろ向き研究では、妊娠前に太りすぎ(BMI 24以上)または肥満(BMI 28以上)だった女性は、標準体重の女性と比べて早産リスクが有意に高い傾向がありました。一方、痩せすぎ(BMI 18.5未満)では早産リスクの有意な上昇は認められませんでした。BMIと早産リスクはJ字型の関係を示し、リスクが最も低いBMIは約18.5〜21.5でした。
要点
02 — Key points- 01妊娠前の太りすぎ(BMI 24〜27.9)は早産リスクが1.32倍、肥満(BMI 28以上)は1.47倍高かった(標準体重比)
- 02妊娠前の痩せすぎ(BMI 18.5未満)は早産リスクと有意な関連が認められなかった
- 03BMIと早産リスクはJ字型の関係を示し、最もリスクが低いBMIは約18.5〜21.5だった
後ろ向き(後に遡って調べる)研究のため、交絡因子の影響が完全に排除できません。中国人女性を対象とした研究であり、BMIの基準値が他人種と異なる場合があります。観察研究のため、肥満が直接早産を引き起こすかどうかは不明です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 後ろ向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Annals of Medicine
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1080/07853890.2026.2639163
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の電子たばこ(電子ニコチン送達システム)への曝露と出生アウトカム:システマティックレビューとメタアナリシス
電子たばこ(ENDS)を妊娠中に使用した場合と使用しなかった場合を比較したところ、早産のリスクが有意に高まる傾向が見られました。出生体重は未使用群より低く、紙巻きたばこと比べると出生体重は高いものの、早産リスクは同程度という結果でした。妊娠中の電子たばこ使用は、使用しないことと比べてリスクが高い可能性があります。
妊娠と妊娠の間隔(出産の間隔)と、早産(システマティックレビュー・メタアナリシス)
前の出産から次の妊娠までの間隔(妊娠間隔)と、早産との関係を、多くの研究からまとめたシステマティックレビュー・メタアナリシスです。妊娠間隔が24〜29か月のときに早産のリスクが下がることが示され、家族計画や医療の目安になりうると整理されました。間隔が短すぎる場合は早産のリスクが上がる傾向です。
屋外の大気汚染と、好ましくない出産の結果との関連(システマティックレビュー・メタアナリシス)
屋外の大気汚染へのさらされ方と、早産・低出生体重・死産といった好ましくない出産の結果との関係を、49件の研究からまとめたものです。大気汚染にさらされることは、これらの好ましくない結果のリスクの高まりと関連していました。