子どもと思春期の長期コロナ(ロングCOVID)の管理:診断から治療まで
Management of long COVID-19 in children and adolescents: from diagnosis to therapeutically approaches.
どんな研究?
01 — Summary小児・思春期のロングCOVID(新型コロナ感染後の長期症状)について、2020年〜2025年10月の文献を系統的にまとめたレビューです。軽症や無症状の感染後でも多臓器にわたる症状が1年以上続く子どもがいることが報告されています。現時点で確立した治療法はなく、症状に応じた個別の多職種ケアとリハビリが中心とされています。
要点
02 — Key points- 01小児のロングCOVIDは軽症感染後でも発症し、倦怠感・認知機能・自律神経症状など多岐にわたる
- 02治療は症状緩和と機能回復を目的とした個別の多職種アプローチが推奨されている
- 03段階的な運動療法や認知行動療法が疲労・精神健康・生活の質の改善に一定の可能性を示している
ロングCOVIDの定義・診断基準が研究間でばらつき、小児特有の高品質なエビデンスが限られる。治療に関するRCTは現時点でほとんど存在しない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 系統的レビュー(ナラティブ)
- エビデンス強度
- 総説・その他
- 掲載誌
- Annals of medicine
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1080/07853890.2026.2642510
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related学校ベースの心理教育的介入は、思春期の不安やストレスの予防に役立つか
思春期の若者を対象に、学校で行う心理教育的プログラム(認知行動療法・マインドフルネス・ヨガなど)が不安やストレスを軽減するかを検討した文献レビューです。11件の研究をまとめた結果、認知行動療法(CBT)は不安症状を有意に減らし感情調整を改善する傾向があり、マインドフルネスもストレス軽減に有望であることが示されました。ただし介入の長さや種類によって効果は異なり、エビデンスはまだ限られています。
子ども・思春期の身体活動介入が心の健康に与える効果:介入種類とベースラインリスクを調整変数としたシステマティックレビュー・メタアナリシス
ランダム化比較試験などを含む24件の研究を統合し、身体活動プログラムが子ども・青少年の心の健康に与える効果を分析しました。全体として身体活動は心の健康を小さいながら統計的に有意に改善しました(標準化平均差SMD=0.19)。マインドボディ系(ヨガなど)の介入と、もともとメンタルヘルスリスクが高い子どもでは効果が比較的大きい傾向が見られました。ただし効果の大きさは小さく、研究間の異質性も中程度でした。
子どもと青少年のインターネットゲーム障害の生物・心理・社会的要因:系統的レビュー
インターネットゲーム障害(IGD)のある子ども・青少年に関する研究を系統的にレビューしました。ゲーム障害に関連する要因として、うつ・不安・ADHD・低い自尊感情、家族環境の問題、学業成績の低下などが報告されています。脳の発達段階にある子どもはとくに影響を受けやすく、予防的な取り組みが重要である可能性が示されました。