就寝時の育児習慣と就学前児の睡眠問題:中国多省コホート調査
Association of Sleep-related Parenting Practices and Sleep Problems in Preschoolers: A National Multiprovince Survey in China
どんな研究?
01 — Summary中国7地域の幼稚園児1316人(3〜4歳)を対象に、就寝時の育児習慣と睡眠問題の関連を調べました。保護者が就寝ルーティン中に電子機器を使用することは、子どもの平日の睡眠時間の短さや睡眠の質の低下と関連していました。また、子どもが他の人と部屋や寝具を共有することも、睡眠問題の深刻化と関連していた可能性があります。
要点
02 — Key points- 0113%の子どもに睡眠問題が認められた
- 02就寝ルーティン中に保護者が電子機器を使用すると、子どもの平日の睡眠時間が短く、睡眠の質が低下していた
- 03他の人と部屋や寝具を共有する子どもは、全体的な睡眠問題が深刻な傾向があった
観察研究のため関連であり因果関係ではない。中国の幼稚園児を対象としており、他の文化・地域への一般化には注意が必要。睡眠問題は親の報告による評価で、客観的な測定ではない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(コホート)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Nature and Science of Sleep
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.2147/nss.s570971
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related就学前児のスクリーン時間・睡眠時間と情緒行動問題との関係(デンパサール市の幼稚園調査)
幼稚園に通う就学前の子ども108人を調べたところ、スクリーンタイムが1時間超または睡眠時間が11時間未満の子どもは、情緒・行動の問題が出やすい傾向がありました。スクリーンタイムの長さは情緒行動問題のリスクを約2.3倍、睡眠不足は約2.7倍高めると関連していました。
シンガポール・韓国・日本・フィンランドの就学前児のスクリーンメディアと非スクリーンメディアの習慣:クラスター分析による比較
4か国(シンガポール、韓国、日本、フィンランド)の2〜6歳の子ども約5,800人を対象に、平日・週末のスクリーンメディア利用と屋外遊びや睡眠などの非スクリーン活動をクラスター分析で分類しました。7つのグループが見つかり、フィンランドは「スクリーンが少なめで活発に動くグループ」に多く、日本は「スクリーン娯楽が多く交流が少ないグループ」に多い傾向がみられました。国・地域によって子どものメディア習慣と身体活動のパターンが大きく異なる可能性があります。
デジタルメディアへの暴露と子どもの健康:イタリア小児科学会の推奨
イタリア小児科学会のデジタル依存委員会が、2018〜2025年の国際文献をシステマティックレビューし、未成年者のデジタルメディア使用の影響をまとめました。過剰・無制限な使用は、肥満・言語発達の遅れ・注意力の低下・睡眠障害・視力低下(近視の進行)・不安やうつなどと関連することが示されました。委員会はスマートフォンは13歳以降、SNSは14〜18歳以降に制限することなどを推奨しています。