シンガポール・韓国・日本・フィンランドの就学前児のスクリーンメディアと非スクリーンメディアの習慣:クラスター分析による比較
Screen media and non-screen media habits among preschool children in Singapore, South Korea, Japan, and Finland: Insights from an unsupervised clustering approach
どんな研究?
01 — Summary4か国(シンガポール、韓国、日本、フィンランド)の2〜6歳の子ども約5,800人を対象に、平日・週末のスクリーンメディア利用と屋外遊びや睡眠などの非スクリーン活動をクラスター分析で分類しました。7つのグループが見つかり、フィンランドは「スクリーンが少なめで活発に動くグループ」に多く、日本は「スクリーン娯楽が多く交流が少ないグループ」に多い傾向がみられました。国・地域によって子どものメディア習慣と身体活動のパターンが大きく異なる可能性があります。
要点
02 — Key points- 014か国の5,809人の就学前児を7つの活動クラスターに分類した
- 02日本はスクリーン娯楽が多く身体活動が少ない傾向のグループに多く属していた
- 03フィンランドと日本は国内での習慣が比較的均一で、韓国とシンガポールは多様だった
横断研究のため因果関係は不明。親の報告による自己記入式のため、実際の活動時間と異なる可能性がある。国ごとのサンプル数や社会文化的背景の違いも解釈に影響する。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(クラスター分析)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Digital Health
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.1177/20552076221139090
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related就学前の子どもの生活習慣介入と24時間の動作行動:系統的レビューとメタアナリシス
2〜6歳の就学前の子どもを対象に生活習慣への介入効果を調べた43件のランダム化比較試験(計13,659人)をメタアナリシスで統合しました。介入により、中〜高強度の身体活動が1日約5.8分増加し、睡眠時間も約0.18時間増加する傾向が見られました。座りがちな行動は約7.6分、スクリーンタイムは約0.33時間減少しました。ただしエビデンスの確実性は低く、研究間のばらつきも大きいため、結果は「改善の方向を示す」程度に解釈するのが適切です。
33か国の幼児の運動・座っている時間・睡眠(プール解析)
世界33か国の3〜4歳の子ども約7千人のデータを集めて、運動・画面(スクリーン)の時間・睡眠について、WHO(世界保健機関)の目安を満たしている子どもの割合を調べた研究です。3つすべての目安(運動は1日合計3時間以上・画面は1時間以下・睡眠は10〜13時間)を満たしていたのは14.3%にとどまりました。多くの幼児が、推奨される生活リズムを満たせていない現状が示されました。
24時間行動ガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)の遵守と子ども・青少年の生活の質との関連:オーストラリア縦断コホート研究
オーストラリアの6〜7歳の子ども4,463名を16〜17歳まで追跡した研究で、中等度〜激しい身体活動・スクリーン時間・睡眠すべての推奨ガイドラインを守ることが、青少年期の心身の生活の質(QoL)向上と関連していました。ガイドラインを守る子どもの割合は6〜7歳の24.5%から14〜15歳では7.2%に大幅に低下していました。観察研究のため、ガイドライン遵守がQoLを高めるかどうかの因果関係は確認できません。