不健康なスタート:タイで売られる乳幼児向け市販食品の栄養・加工度・パッケージの宣伝文句
An Unhealthy Start: The Nutritional Composition, Processing, and on-Pack Claims of Commercial Foods for Infants and Toddlers in Thailand.
どんな研究?
01 — Summaryタイで売られている乳幼児向けの市販食品216製品を調べた横断調査です。多くが超加工食品で、約4割に砂糖が加えられていました。一方でパッケージには栄養に関する宣伝(96.8%)や健康に関する宣伝(58.8%)が多く見られ、栄養の中身が乏しい製品でも宣伝が目立つことが示されました。著者らは、誤解を招く宣伝への対策が急務だと述べています。
要点
02 — Key points- 01タイの乳幼児向け市販食品216製品を調べた横断調査
- 02約6割が超加工食品で、約4割に砂糖が加えられていた
- 03栄養の宣伝(96.8%)・健康の宣伝(58.8%)・販促の宣伝(88.4%)が多かった
- 04スナック類は栄養が乏しいのに宣伝が目立つことが多かった
- 05誤解を招く宣伝への政策的な対策が急務と指摘
ある時点で店頭の製品の表示を調べた横断調査で、宣伝が子どもの健康に与える影響を検証したものではありません。タイの市場が対象で、日本など他の地域にそのまま当てはまるとは限りません。製品ごとの効果を確かめた研究ではなく、表示の実態を記述したものです。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断調査(製品表示の監査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Maternal & Child Nutrition
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1111/mcn.70187
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳児用ミルクの「健康・栄養に関する宣伝」の根拠は確かか(15か国の調査)
15か国で売られている乳児用ミルクについて、「○○に役立つ」といった健康・栄養に関する宣伝(強調表示)がどれくらいあり、その根拠が確かかを調べた国際調査です。多くの製品で何らかの宣伝が見られましたが、その裏づけとなる科学的根拠は示されていなかったり、弱かったりするものが多いことが分かりました。
2歳までの超加工食品の多い食事と、成長・肥満(システマティックレビュー)
米国政府プロジェクトの一環として、2歳までの乳幼児で、超加工食品(加工度の高い食品)が多い食事と、成長・体型・肥満との関係を調べたシステマティックレビューです。この年齢層については、結論を出せるだけの十分な研究がなく、関係があるともないとも言えない(評価不能)と整理されました。
母乳育児はその後の食べ方とどう関わるか:CoAlHaS研究
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