妊娠中に感じるストレスと、子どものADHDの関連(ECHOコホート研究)
Perceived Stress During Pregnancy and Offspring Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: Findings From the ECHO Cohort Study.
どんな研究?
01 — Summary米国の母子約6千組を対象に、妊娠中に母親が強いストレスを感じていたことと、子どものADHD(注意欠如・多動症)の関連を調べた追跡研究です。妊娠中の強いストレスは、子どものADHDの診断や、それに関連する行動の多さと関連していました。ただし観察研究であり、ストレスが直接の原因と示すものではありません。
要点
02 — Key points- 01米国の母子約6,080組を対象にした多様な集団のコホート研究
- 02妊娠中の強いストレスは子どものADHD診断と関連
- 03未就学・学童のどちらでも関連が見られた
- 04妊娠中のストレスを和らげる支援が役立つ可能性を示唆
観察研究のため、関連があっても因果関係を示すものではありません。ストレスは母親の自己申告で測られ、遺伝や生活環境など測りきれない要因の影響も考えられます。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- JAACAP Open
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.jaacop.2026.02.005
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related帝王切開での出産とADHDの関連(システマティックレビュー・メタアナリシス)
帝王切開で生まれた子と、自然分娩で生まれた子で、ADHD(注意欠如・多動症)のなりやすさに違いがあるかを、観察研究をまとめて調べた研究です。14件の研究を統合した結果、帝王切開での出産はADHDのリスクがわずかに高めであることと関連していました。予定帝王切開でも緊急帝王切開でも傾向は同じでした。ただしこれは関連であり、帝王切開が原因と示すものではありません。
親のうつ・抗うつ薬・ストレス/不安と、子どものADHD(システマティックレビュー・メタアナリシス)
親のうつ、抗うつ薬の使用、強いストレスや不安などが、子どものADHD(注意欠如・多動症)のリスクとどう関わるかを、多くの研究からまとめたシステマティックレビュー・メタアナリシスです。これらの親の心の状態は、子どものADHDのなりやすさと関連していました。親の心の健康を支える取り組みが、子どもの長期的な健康にもよい影響を与えうると示唆されています。
出生時の低酸素のサイン(アプガースコアとへその緒の血液pH)とADHDの関連
デンマークの約82万人の赤ちゃんを対象に、生まれたときの低酸素のサインがその後のADHDと関連するかを調べた大規模な追跡研究です。生まれた直後の状態を示すアプガースコアが低く、かつへその緒の血液の酸性度(pH)も低い、という両方がそろった場合にだけ、ADHDのなりやすさがやや高い傾向が見られました。どちらか一方が正常なら、関連は見られませんでした。