産後うつのない母親における母子絆の困難さと関連する要因:エコチル調査
Factors associated with mother-to-infant bonding difficulties without prior postnatal depression at 1 and 6 months after childbirth: the Japan Environment and Children's Study (JECS).
どんな研究?
01 — Summaryエコチル調査(日本)の約6万5000組の母子データを分析した研究で、産後うつがない母親でも約8%が赤ちゃんへの絆の困難を経験する可能性があります。赤ちゃんが機嫌が悪いときに抱っこが難しいと感じることや、妊娠に対するネガティブな気持ちが強く関連していた一方、社会的サポートが高い場合は絆の困難が少ない傾向がありました。
要点
02 — Key points- 01産後うつがなくても約7.7%の母親が母子絆の困難を経験する傾向がある
- 02赤ちゃんが泣いているときの抱っこの難しさや、妊娠へのネガティブな感情が最も強く関連していた
- 03社会的サポートが高いと母子絆の困難が少ない傾向(オッズ比約0.45)
産後うつの判定基準(EPDSスコア)に依存しており、うつのある母親を除外しているため、対象が限定されています。自己記入式の質問票に基づくため、回答バイアスの可能性があります。観察研究のため因果関係は示せません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究(横断解析)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Archives of Women's Mental Health
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1007/s00737-026-01726-x
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related授乳方法・授乳中の母親の行動と生後1年時の母子絆の関係:エコチル調査
エコチル調査の80,394組の母子データを分析したところ、授乳中に赤ちゃんに話しかけたり目を合わせたりしていた母親は、そうでない母親に比べて1年後に「絆が弱い」と感じるリスクが約21%低かった(調整リスク比0.79)という傾向が示されました。授乳方法(母乳か粉ミルクか)よりも、授乳中の相互作用のほうが母子絆により強く関連していた可能性があります。
産後の繰り返す泣き無視と、乳幼児の神経心理発達:エコチル調査
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1歳でのヨーグルトを食べる頻度と、3歳での発達(日本のエコチル調査)
1歳のときにヨーグルトを食べる頻度と、3歳時点の発達との関係を、日本のエコチル調査の約7万組で調べた研究です。週1〜4回ヨーグルトを食べていた子どもは、食べていなかった子どもに比べて、発達のすべての領域で遅れがみられる割合がやや低めでした。一方、週5回以上ではその関連ははっきりしませんでした。腸内環境を介した影響が考えられますが、確実なものではありません。