チリの学童における体力・仲間・親のサポートと中〜強度の身体活動のネットワーク分析:ACTIBESEプロジェクト
Mapping the physical condition, peer and parental support, and MVPA: a network analysis in schoolchildren from the ACTIBESE project
どんな研究?
01 — Summaryチリの8〜16歳655人を対象に、体力・仲間と親のサポート・中〜強度の身体活動(MVPA)の関係をネットワーク分析で調べました。年齢を問わず、友人の後押しと親のサポートが身体活動と強く関連しており、特に思春期では親のサポートが学外の身体活動とも結びついていました。観察研究のため因果関係は示されません。
要点
02 — Key points- 01友人の励ましと親のサポートは、子ども・青少年ともにMVPAと有意な関連があった
- 02小学生では休み時間の活動がMVPAと最も強く関連していた
- 03思春期では親のサポートが学校外の身体活動とも強く結びついていた
横断研究のため因果関係は示されない。チリの学童のみを対象としており、他地域への一般化に注意が必要。身体活動は自己報告によるもの。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(ネットワーク分析)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMC Pediatrics
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s12887-026-06976-3
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related個人の時間・親の公平さ・学校適応・身体活動量と子ども・青少年の実行機能の関連
10〜17歳の子ども・青少年943人を対象とした横断研究で、身体活動量が多く(スクリーンタイムが少なく)、自分の時間が十分にあり、親が公平だと感じ、学校に適応していると感じる子どもほど、注意・認知的柔軟性・抑制・作動記憶などの実行機能が高い傾向がありました。生活習慣と実行機能の関連の一部は、生活の質(QOL)が媒介していました。
子ども・青少年の認知的柔軟性を高めるのに最適な運動処方は何か?ネットワークメタアナリシス
4〜18歳の子ども・青少年を対象とした21件の研究(計3,099人)のネットワークメタアナリシスで、31〜50分間の運動を週2回、5〜8週間行うことが認知的柔軟性の向上に最も効果的な可能性があることが示されました。ボールゲームなどの有酸素運動や、運動と認知トレーニングを組み合わせたプログラムも有効でした。
子ども・思春期の身体活動介入が心の健康に与える効果:介入種類とベースラインリスクを調整変数としたシステマティックレビュー・メタアナリシス
ランダム化比較試験などを含む24件の研究を統合し、身体活動プログラムが子ども・青少年の心の健康に与える効果を分析しました。全体として身体活動は心の健康を小さいながら統計的に有意に改善しました(標準化平均差SMD=0.19)。マインドボディ系(ヨガなど)の介入と、もともとメンタルヘルスリスクが高い子どもでは効果が比較的大きい傾向が見られました。ただし効果の大きさは小さく、研究間の異質性も中程度でした。