授乳方法と生後1年間の夜間睡眠時間の変化との関連
Feeding Mode Is Associated with Infant Night Sleep Trajectories During the First Postnatal Year.
どんな研究?
01 — Summary生後1年間にわたって193組の母子を追跡した研究で、授乳方法と乳児の夜間睡眠時間の関係を調べました。母乳の摂取量が多いほど夜間睡眠時間が長い傾向があり、この関連は月齢が上がるにつれて弱まりました。添い寝は母乳育児と関連していたものの、夜間睡眠時間そのものとは関連しませんでした。
要点
02 — Key points- 01母乳育児の割合が高いほど、乳児の夜間睡眠時間が長い傾向があった(B=0.87時間)
- 02母乳と睡眠時間の関連は月齢が上がるにつれて弱まった
- 03添い寝は夜間睡眠時間と有意な関連を示さなかった
観察研究であり、関連であって因果ではない。睡眠時間は親の報告によるもので客観的な測定ではない。米国フェニックス都市圏の193組と規模が小さく、一般化に限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Nutrients
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3390/nu18111650
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related母子の就寝場所と夜間の触れ合い行動の関係
母親と赤ちゃんが同じ場所で眠る(添い寝)かどうかによって、夜間に親子で触れ合う量が異なるかを調べた研究です。添い寝をしている親子では、別に寝る場合よりも夜間の身体接触(アフェクティブタッチ)が多い傾向がみられました。夜間の触れ合いは、乳児のストレス応答や社会的絆の形成に関わる可能性が示唆されています。
スウェーデンの乳児の睡眠習慣調査:添い寝が増え、母乳育児と関連していた
2018年に西スウェーデンで生まれた赤ちゃんの親に、生後3か月と6か月での寝る場所や姿勢を尋ねた大規模なアンケート調査です。生後6か月で大人と同じ寝床で寝る添い寝をしている割合は33%で、2003〜2004年の20%より増えていました。また、添い寝をしている家庭ほど母乳育児をしている割合が高い傾向がありました。ただし著者自身も、この関連が因果関係とは限らないと述べています。
睡眠の安全教育と段ボール製ベビーベッドの配布が、新生児の添い寝に与えた効果
アメリカの病院で、退院前に安全な睡眠についての教育を行い、さらに段ボール製の簡易ベビーベッドを配った母親と、それらを受けなかった母親で、生後1週間の添い寝の割合を比べた研究です。教育とベビーベッドを受けたグループのほうが添い寝が少なくなる傾向がみられ、とくに完全母乳の赤ちゃんで差が大きく出ました。赤ちゃんが別の寝床で寝ける環境を整える支援の可能性を示しています。