5か国における乳児の睡眠への介入に関する養育者の声と選好:OPTIONS研究
Caregiver voices and choices for infant sleep interventions across five countries: The OPTIONS study
どんな研究?
01 — Summaryオーストラリア・カナダ・トルコ・英国・米国の5か国で、生後6〜18か月の赤ちゃんの睡眠に悩む養育者983人を対象にオンライン調査を実施しました。38〜56%の養育者は睡眠問題について専門家のサポートをまったく受けていなかった一方、サポートを受けた人でも複数の選択肢を提示された割合は50%未満でした。養育者の60〜88%は複数の寝かしつけ方法の選択肢を提示してほしいと望んでおり、「知らされたうえで自分で選ぶ」モデルへの支持が高いことが示されました。
要点
02 — Key points- 0138〜56%の養育者は乳児の睡眠問題について専門家からのサポートをまったく受けていなかった
- 02大多数の養育者(60〜88%)は複数の寝かしつけ方法の選択肢を提示してほしいと回答した
- 03「選択肢を提供して養育者が選ぶ」モデルへの受容性は高く、国による差も見られた
横断的な自己記入式オンライン調査であり、睡眠問題の改善への実際の効果は不明。参加者はオンライン調査に回答できる層に偏っており、代表性に限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(国際多施設オンライン調査)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Sleep Medicine
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.sleep.2026.109088
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedアプリなどデジタルで届ける寝かしつけの工夫は、赤ちゃんの睡眠を改善する?(システマティックレビュー・メタアナリシス)
アプリやウェブなどデジタルの手段で保護者に寝かしつけの工夫を伝える取り組みが、赤ちゃんの睡眠を改善するかを、4件のランダム化比較試験をまとめて調べた研究です。最も長く続けて眠れる時間は平均で約45分のびましたが、一晩の合計睡眠時間ははっきりとは増えませんでした。有望な結果ですが、研究数が少なく質にも限界があり、確実性は低いと評価されています。
0〜5歳の子どもへの「ねんねの習慣づけ」プログラムの内容と効果(システマティックレビュー)
0〜5歳の子どもの睡眠の悩みに対して行われる、行動面からのはたらきかけ(寝かしつけの工夫など)のプログラム59件を集めて、どんな内容で、何を目標にしているかを整理した研究です。多くは保護者を対象に、ひとりで眠りにつく力(セルフねんね)、就寝前のお決まりの流れ(入眠儀式)、睡眠環境の整え方を扱っていました。評価は夜の睡眠時間や夜泣きが中心で、お昼寝や1日全体の睡眠リズムはあまり調べられていませんでした。
乳児の睡眠と、認知・運動発達の関係(システマティックレビュー)
生後0〜18か月の赤ちゃんの睡眠のパターンが、その後の認知(考える力)や運動の発達と関係するのかを、22件の研究をまとめて整理した研究です。結果は研究ごとにまちまちで、夜間の睡眠時間や総睡眠時間と発達との間に、はっきりした一貫した関連は確認できませんでした。年長の子どもでは睡眠と発達の関係が報告されますが、乳児期では同じようには当てはまらない可能性が示されました。