音楽が母乳育児に与える影響:母乳量・成分・母親のストレスのシステマティックレビューとメタアナリシス
The effect of music on breastfeeding: a systematic review and meta-analysis of breast milk production, composition, and maternal stress
どんな研究?
01 — Summary音楽を聴くことが授乳中の母親の母乳量やストレスに影響するかを調べた6件のランダム化比較試験(計696人)のメタアナリシスです。音楽介入によって母乳の量が有意に増加し(効果はすぐに・継続的にも確認)、乳脂肪含有量も増え、母親の唾液コルチゾール(ストレスホルモン)が低下する傾向が認められました。ただし、エビデンスの確実性は「低〜中」であり、慎重な解釈が必要です。
要点
02 — Key points- 01音楽介入により母乳量が有意に増加(6件のRCT、696人のメタアナリシス、I²=4%と低い異質性)
- 02母乳の乳脂肪含有量増加と母親のコルチゾール低下も示された(I²=0%)
- 03エビデンスの確実性はGRADEで「低〜中程度」。試験間の方法論的なばらつきに注意
含まれた研究が6件と少なく、全体のサンプルサイズも限られている。各試験の質は「懸念あり」と評価されており、音楽の種類・聴取時間・授乳状況の違いがある。結果の一般化には慎重な姿勢が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー・メタアナリシス(RCT)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- International Breastfeeding Journal
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s13006-026-00867-0
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedNICUへのディベロップメンタルケア導入と早産児の早期臨床アウトカム
ウクライナの1施設でディベロップメンタルケア(カンガルーケアを含む)を導入する前後の早産児210人を比較した観察研究です。ケア導入後は、遅発性敗血症・脳室内出血・未熟児網膜症(重症)の割合が低下し、在院日数や人工呼吸器装着期間も短くなりました。また退院時の母乳育児率が高い傾向もみられました。
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中国の新生児集中治療室(NICU)に入院した早産児373人を対象に、退院時に直接母乳授乳ができているかどうかに関係する要因を調べたコホート研究です。退院時に直接授乳できていた赤ちゃんは約57%でした。低出生体重と母親の授乳への自信の低さが直接授乳の妨げになりやすく、乳房の発達が正常であることと経口哺乳への移行が早いことが直接授乳を助ける傾向が見られました。