家族の身体活動サポートと24時間行動が就学前児童の体力に与える関連:中〜強度の身体活動に着目した検討
Associations of Family Physical Activity Support and 24-Hour Movement Behaviors with Physical Fitness in Preschool Children: A Focus on MVPA
どんな研究?
01 — Summary中国の就学前児童2,386人を対象とした横断研究で、家族による身体活動の支援が多いほど子どもの体力が高い傾向がありました。24時間の行動ガイドラインをすべて満たせた子どもは全体のわずか12.7%にとどまり、特に身体活動量の不足が課題でした。中〜強度の身体活動(MVPA)が体力との最も強い関連を示しました。
要点
02 — Key points- 0124時間ガイドライン(身体活動・スクリーン・睡眠)の全達成率は12.7%にとどまり、身体活動不足が主な障壁だった
- 02家族の身体活動サポートは子どもの体力と正の関連があった(β=0.048)
- 03中〜強度の身体活動(MVPA)が体力との関連で最も一貫した指標だった
横断研究のため因果関係は示されない。身体活動と行動は親の報告による自己申告。中国の就学前児童のみを対象としており、他地域への一般化に注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Healthcare
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3390/healthcare14121668
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related韓国における学校の身体活動介入が体力とBMIに与える効果:三水準メタアナリシス
韓国の子ども・青少年を対象とした24件の研究を統合したメタアナリシスです。学校での身体活動プログラムは、筋持久力・筋力・柔軟性・BMI・体脂肪率に小〜中程度の改善をもたらす可能性があることが示されました。週100〜150分の身体活動が最も効果的な目安として浮かび上がりました。ただし、含まれた研究の規模が小さく、効果の一般化には限界があります。
ヨーロッパの子ども・青少年における体力の長期的な変化:1965〜2025年の系統的レビュー
ヨーロッパ20か国・約41万7千人の子ども(6〜16歳)を対象に、1965年から2023年にわたる体力の変化を調べた系統的レビューです。心肺持久力は1980年代まで向上していたものの、その後は低下が続いており、2015〜2023年には下げ止まりの兆しも見られました。筋力・柔軟性・体組成など複数の体力要素で長期的な悪化傾向が確認され、特に男子では体組成の悪化が顕著でした。
5〜10歳児の身体活動・体力・運動能力の関係:システマティックレビュー
2020〜2025年に発表された13件の観察研究(5〜10歳の子ども対象)をもとに、身体活動・体力・運動能力の3つの関係を整理しました。運動能力が高い子どもは身体活動量が多く体力も高い傾向があり、特に客観的指標で測定した研究でこの関連が明確でした。ただし研究の質や方法にばらつきがあり、エビデンスの確実性は「低〜中程度」と評価されています。