睡眠中の赤ちゃんの環境とSIDSのリスク:1993〜95年の症例対照研究
Environment of infants during sleep and risk of the sudden infant death syndrome: results of 1993-5 case-control study for confidential inquiry into stillbirths and deaths in infancy. Confidential Enquiry into Stillbirths and Deaths Regional Coordinators and Researchers.
どんな研究?
01 — Summary仰向け寝をすすめる全国的な啓発のあとに、寝かせ方や寝る環境がSIDSのリスクとどう関わるかを、突然死した乳児195人と対照780人で比べた研究です。うつぶせ寝だけでなく横向き寝も仰向け寝よりリスクが高く、頭まで布団がかかっていた状態もリスクと関連していました。おしゃぶりの使用は見かけ上リスクを下げる方向と関連しました。
要点
02 — Key points- 01突然死した乳児195人と対照780人を比べた症例対照研究。
- 02うつぶせ寝に加え、横向き寝も仰向け寝よりリスクが高かった。
- 03頭まで掛け布団がかかっていた状態はリスクと強く関連した。
- 04おしゃぶりの使用はリスクを下げる方向と関連した。
- 05母親が喫煙する場合、夜通しの添い寝(ベッド共有)はリスクと関連した。
亡くなった後に状況を聞き取る観察研究のため、関連がみられても原因と結果の関係を示すものではありません。聞き取りの記憶のかたよりや、測りきれない他の要因の影響も受けます。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 症例対照研究(観察研究)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMJ (Clinical research ed.)
- 発表年
- 1996
- DOI
- 10.1136/bmj.313.7051.191
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related赤ちゃんの寝る向きと、乳児突然死症候群(SIDS)(システマティックレビュー)
赤ちゃんを「仰向け」で寝かせることが、乳児突然死症候群(SIDS)などのリスクを下げるかを、54件の研究(約47万人)をまとめて調べた研究です。うつぶせや横向きに比べて、仰向けで寝かせるとSIDSのリスクがおよそ半分に下がる関連がみられました(オッズ比0.51)。世界の多くのガイドラインが勧める「仰向け寝(バック・トゥ・スリープ)」を支持する結果です。
親と一緒に寝る赤ちゃん:SIDSのリスクに関わる要因を調べた症例対照研究
親と同じ寝床で寝かせること(ベッド共有)がSIDSのリスクとどう関わるかを、突然死した乳児325人と対照1300人で比べた研究です。親のベッドで一晩じゅう一緒に寝た場合やソファで一緒に寝た場合はリスクが高い一方、抱いたあと自分の寝床に戻した場合はリスクの上昇はみられませんでした。親が喫煙しない場合は、ベッド共有による明らかなリスク上昇はみられませんでした。
寝かせ方と寝具が乳児突然死症候群(SIDS)にどう関わるか:地域住民を対象とした症例対照研究
突然亡くなった乳児と、年齢などをそろえた対照の乳児を比べ、寝かせ方や寝具の量がSIDSのリスクとどう関わるかを調べた研究です。うつぶせで寝かされていた赤ちゃんはSIDSが大きく多く、また厚着・寝具のかけ過ぎや夜通しの暖房による「あたため過ぎ」も別々にリスクと関連していました。生後70日を過ぎた赤ちゃんで、この関連はとくに強くみられました。