出生体重と乳児期の運動発達、その後の幼児期の身体活動量との関係
Birth weight and infant motor development in relation to physical activity in childhood
どんな研究?
01 — Summary出生体重と乳児期の運動発達マイルストーン(歩き始めの時期など)が、その後の幼児期・学童期の身体活動量と関係するかを調べた研究。低出生体重は幼児期の身体活動レベルと関連する傾向があり、乳児期の早い運動発達はその後のスポーツ参加頻度と関連する可能性が示された。
要点
02 — Key points- 01低出生体重は幼児期の身体活動量の低下と関連する傾向
- 02乳児期の早い運動発達(早歩き)は学童期のスポーツ参加増加と関連する可能性
- 03出生体重・乳児期運動発達・幼児期身体活動の縦断的な関連を検討
観察研究のため因果関係は示せない。対象者数・追跡方法の詳細が限られる。身体活動の測定方法(アンケートなど)に主観的バイアスが含まれる可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Journal of Science and Medicine in Sport
- 発表年
- 2017
- DOI
- 10.1016/j.jsams.2017.03.014
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related生まれてから一人歩きまでの「粗大運動」の発達に関わる要因(縦断研究のシステマティックレビュー)
健康な赤ちゃんが、寝返りやお座り、歩き始めといった体の大きな動き(粗大運動)をどう発達させるかに関わる要因を、長期間追いかけた36件の研究からまとめたレビューです。出生時の体重が重いほど運動の発達が進みやすいという関連が、最も確かな根拠とともに示されました。妊娠週数(早産かどうか)や、ふだんの寝かせ方(うつぶせの時間など)にも、中くらいの強さの関連が見られました。
子どもの運動器機能不全(JMD)に関連する要因
日本の兵庫県で行われた出生コホート研究の一環として、8歳の子ども1217人を対象に、「運動器機能不全(JMD)」と関連する要因を調べました。片脚立ち・しゃがみ込み・腕の挙上・前屈の4つの動作検査で1つ以上ができない子の割合は36.0%に達しました。男児であること、肥満があることがJMDと関連しており、反対に日常的な身体活動はJMDが少ない傾向と関係していました。ただし、この研究は関連を示すものであり、原因と結果を直接証明するものではありません。
乳児期の体重増加と運動発達が、学童期の体脂肪・身体活動量に与える影響
乳児期(生後18か月まで)の急な体重増加と、つかまり立ちの時期が遅いことは、小学1年生時点での体脂肪量の多さと関連していました。つかまり立ちが遅い子どもは身体活動量(元気に動く時間)も少ない傾向がありました。つかまり立ちと体脂肪の関連は小学5年生まで続いていましたが、体重増加との関連は5年生では弱まっていました。