コロナ禍が子どもの心の健康に与えた影響:ABCDスタディコホートによる縦断調査
Impact of COVID-19 Pandemic on Mental Health of Children: A Longitudinal Survey in the ABCD Study Cohort
どんな研究?
01 — Summary米国の大規模縦断研究(ABCD Study)の9〜12歳の子ども4,885人を対象に、コロナ禍前後の心の健康を比較しました。コロナ禍では、引きこもりや抑うつ、注意の問題が有意に悪化する傾向が見られました。一方、保護者の関わり(監督・支援)が高い場合、ルール違反行動の悪化を和らげる可能性が示されました。
要点
02 — Key points- 01コロナ禍前後で、引きこもり・抑うつ傾向と注意の問題が有意に悪化した
- 02保護者の関わりが強い場合、ルール違反行動への悪影響が緩和される傾向があった
- 03変化の程度は統計的に有意ではあるが、臨床的には小さかった
プレプリント(査読前)の研究であり、知見の確定性は低い。米国の子どものデータであり、日本への直接的な適用には限界がある。また、コロナ禍の影響と他の時間経過の影響を完全には分離できない観察研究である。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 縦断コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Research Square
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.21203/rs.3.rs-1503720/v1
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedコロナ禍最初の2年間における子どもの心の健康・対処行動・リスク因子:12カ国代表サンプルによる多波調査(COH-FIT研究)
12カ国6,000人超の6〜13歳の子どもを対象に、コロナ禍前後の心の健康を追跡した大規模調査です。コロナ禍中に子どもの幸福感が低下し、うつ・不安などの精神症状が増加しましたが、流行後半には元の水準に近づく傾向が見られました。女子、学校閉鎖、既往の心身の病気がある子どもでリスクが高く、家族との交流や外遊びなどの対処行動がよく使われていました。
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