7〜10歳の子どものスクリーンタイムが学校成績に与える影響:横断調査
The Influence of Screen Time on School Performance of Children aged 7-10 Years – A Cross-Sectional Survey
どんな研究?
01 — Summaryパキスタン・イスラマバードの小学校2校で7〜10歳の308人を対象に、スクリーンタイムと学校成績・微細運動・視空間能力の関連を調査しました。スクリーンタイムが長い子どもほど成績・授業態度・クラス参加が悪い傾向があり、微細運動・視空間学習の遅れとも関連していました。睡眠時間が短いことも授業態度の悪化と関連していました。
要点
02 — Key points- 01スクリーンタイムが長い子ほど成績・授業参加態度が低い傾向(p<0.0001)
- 02スクリーンタイムと微細運動・視空間スキルの遅れにも関連が見られた
- 03保護者の申告で中央値1日4時間のスクリーンタイムが報告された
パキスタンの2校のみを対象にした横断調査であり、一般化には注意が必要。スクリーンタイムは保護者の自己申告。学業成績との因果関係は確定できない。他の生活習慣・家庭環境など交絡因子の影響が残る可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断調査研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Pakistan Armed Forces Medical Journal
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.51253/pafmj.v75isuppl-5.13133
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Relatedデジタルメディアへの暴露と子どもの健康:イタリア小児科学会の推奨
イタリア小児科学会のデジタル依存委員会が、2018〜2025年の国際文献をシステマティックレビューし、未成年者のデジタルメディア使用の影響をまとめました。過剰・無制限な使用は、肥満・言語発達の遅れ・注意力の低下・睡眠障害・視力低下(近視の進行)・不安やうつなどと関連することが示されました。委員会はスマートフォンは13歳以降、SNSは14〜18歳以降に制限することなどを推奨しています。
乳幼児(0〜3歳)のスクリーン使用が発達に与える影響:心理・行動領域のシステマティックレビュー
2007年〜2024年に発表された158件の研究を統合し、0〜36か月の乳幼児のスクリーン使用が9つの発達領域(睡眠・認知・言語・運動・感情・社会性など)に与える影響をまとめたスコーピングレビューです。スクリーン使用に伴うリスクが指摘される一方、研究間で結果にばらつきがあり、因果関係を示す証拠は限られています。コンテンツの種類や視聴環境(一緒に見るかどうか)などの詳細が多くの研究で欠如しており、今後の研究の必要性が強調されています。
スクリーンタイムと思春期のうつ症状のつながりにおける睡眠と白質の役割
9〜10歳のときにスクリーンタイムが長かった子どもは、11〜13歳になったときにうつ症状が多い傾向がありました。この関連の約36%は、睡眠時間の短縮と脳の神経繊維(白質)の組織変化によって説明できる可能性があります。スクリーンタイムが長くなると睡眠が短くなり、それが脳の発達や感情の健康に影響しているかもしれません。