困難を抱える子どもへの屋外学習介入:混合研究法による系統的レビューと叙述的統合
Outdoor learning interventions and at-risk students: a mixed-methods systematic literature review and a narrative synthesis
どんな研究?
01 — Summary困難な環境にある子どもや青少年を対象とした屋外学習介入に関する35件の研究を統合したレビューです。ウィルダネス・アドベンチャーセラピーは、抑うつ症状の軽減やレジリエンス・自己効力感の向上と関連していました。自然の中での遊びは幼児の実行機能を支援し、屋外教育は出席率や社会・感情的な学びの改善と関連していました。ただし効果はプログラムの適合性やスタッフの専門性によって左右されていました。
要点
02 — Key points- 01アドベンチャーセラピーは困難を抱える青少年の抑うつ軽減・レジリエンス向上と関連
- 02幼児期の自然遊びは実行機能の支援につながる可能性
- 03効果はプログラムの質や参加者の準備状態に依存し、常に一定ではない
含まれる研究の多くはサンプルサイズが小さく、対照群が弱い。成果の多くは自己報告に依存しており、生理的・学業的成果は十分に研究されていない。困難を抱える子どもに限定した結果であり、一般の子どもへの外挿には注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 系統的レビュー・叙述的統合
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Journal of Adventure Education & Outdoor Learning
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1080/14729679.2026.2644351
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedADHD児の実行機能に対するさまざまな運動・身体活動介入の効果:スコーピングレビュー
ADHDと診断された6〜12歳の子どもを対象にした55件の介入研究(計3863名)を統合したスコーピングレビューです。水泳やサッカーなどの構造化スポーツや、認知課題を組み合わせた運動(エクサゲームを含む)が、抑制制御・ワーキングメモリ・認知的柔軟性の改善と関連していました。運動の強度・時間・認知的な要素が介入の効果に影響する可能性が示唆されています。
ADHDの子どもの実行機能に対するさまざまな身体活動の効果:システマティックレビュー・メタアナリシス
ADHDの子ども915人を対象とした21件のRCTをまとめたメタアナリシスです。身体活動全般がADHDの子どもの実行機能(抑制・柔軟性・ワーキングメモリ)を有意に改善することが示されました。特に、オープンスキル系の運動(球技・格闘技など)が抑制機能の改善に最も効果的で、週6週間以上・中〜高強度の実施がより効果的でした。
幼児期の身体活動と自己調整能力の発達:システマティックレビュー・メタアナリシス
就学前の幼児を対象に、身体活動と自己調整能力(衝動を抑えて行動をコントロールする力)の関係を調べた15件の横断研究をまとめました。メタアナリシスの結果、身体活動と自己調整能力のあいだには小さいながら有意な正の関連が見られました(r = 0.10)。ただし、研究間のばらつきが非常に大きく、結果の解釈には注意が必要です。