5〜6歳児の粗大運動スキルに対するゲーム型・屋外活動型・従来型学習モデルの効果比較
Effectiveness of Fun Game-Based, Outdoor Activity, and Conventional Learning Models on Gross Motor Skills of Children Aged 5–6 Years
どんな研究?
01 — Summary幼稚園児45人を3グループに分け、6週間(週3回・各60分)の介入で、ゲームを使った学習・屋外身体活動・従来型授業の粗大運動スキルへの効果を比較しました。ゲーム型と屋外身体活動型はいずれも従来型より大きな運動技能の向上を示しました。屋外身体活動グループが最も高い改善率(標準化利得9.25%)を示し、ゲーム型(8.92%)がそれに続きました。
要点
02 — Key points- 01屋外身体活動型の学習が粗大運動スキルを最も大きく向上させた(標準化利得9.25%)
- 02ゲームを使った学習も従来型より有意に優れた(標準化利得8.92%)
- 033グループ間の差は統計的に有意(p<0.05)
サンプルサイズが少ない(各群n=15)。インドネシアの1校のみを対象とし、一般化には限界がある。6週間という短期間の介入であり、長期効果は不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 準実験研究(プレ・ポストテスト比較)
- エビデンス強度
- ランダム化比較試験
- 掲載誌
- International journal of human movement and sports sciences
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.13189/saj.2026.140212
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related生まれてから一人歩きまでの「粗大運動」の発達に関わる要因(縦断研究のシステマティックレビュー)
健康な赤ちゃんが、寝返りやお座り、歩き始めといった体の大きな動き(粗大運動)をどう発達させるかに関わる要因を、長期間追いかけた36件の研究からまとめたレビューです。出生時の体重が重いほど運動の発達が進みやすいという関連が、最も確かな根拠とともに示されました。妊娠週数(早産かどうか)や、ふだんの寝かせ方(うつぶせの時間など)にも、中くらいの強さの関連が見られました。
妊娠中に母親のがん治療を受けた子の運動発達:オランダの全国コホート研究
妊娠中に母親ががん治療(抗がん剤など)を受けた子ども96人を対象に、1歳半ごろの運動発達を標準的な検査で調べた観察研究です。粗大運動(体を大きく動かす力)は平均すると基準よりやや低く、3人に1人で遅れがみられましたが、手先の細かい運動はおおむね基準どおりでした。抗がん剤などの治療を受けたこと自体と運動発達の遅れとの間に明確な関連はなく、手先の運動は妊娠週数の短さや家庭の負担と関連していました。
家庭環境(遊具・スペース)が日本の子どもの運動発達に与える影響
日本の262家族を対象に、家庭の運動発達環境(スペース・おもちゃ・屋外活動の機会など)と幼児の運動発達の関係を調べた研究です。微細運動おもちゃ(手先を使うもの)と粗大運動おもちゃ(体全体を動かすもの)へのアクセスが子どもの運動発達に最も強く関連していました。また親自身が身体活動の習慣をもつ家庭では、子どもの環境スコアが高い傾向がみられました。