子どもの注意欠如・多動症(ADHD)症状と身体活動量・座位行動の関連:集団ベース双生児研究
Association between ADHD symptoms and device-measured physical activity and sedentary behavior in childhood: A population-based twin study
どんな研究?
01 — Summaryスウェーデンの9歳双生児1,966人を対象とした双生児研究で、ADHD症状(特に多動・衝動性)のある子では、女児において身体活動量が多く座位時間が少ない傾向がありましたが、この関連は主に遺伝的・家族的共通要因で説明されました。ADHDと身体活動の関係は複雑で、単純な因果関係ではない可能性があります。
要点
02 — Key points- 01ADHD症状(多動・衝動性)は、女児において中〜強度の身体活動量の多さと関連していた
- 02この関連は一卵性双生児の中では有意でなくなり、遺伝的・家族的要因が関与していることが示唆された
- 03男児では有意な関連は見られなかった
横断研究であり因果関係は示されない。ADHDは親の報告による評価。9歳のみを対象としており、他の年齢層への一般化には注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断的双生児研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- JCPP Advances
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1002/jcv2.70141
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — RelatedADHD児の実行機能に対するさまざまな運動・身体活動介入の効果:スコーピングレビュー
ADHDと診断された6〜12歳の子どもを対象にした55件の介入研究(計3863名)を統合したスコーピングレビューです。水泳やサッカーなどの構造化スポーツや、認知課題を組み合わせた運動(エクサゲームを含む)が、抑制制御・ワーキングメモリ・認知的柔軟性の改善と関連していました。運動の強度・時間・認知的な要素が介入の効果に影響する可能性が示唆されています。
ADHDの子どもの実行機能に対するさまざまな身体活動の効果:システマティックレビュー・メタアナリシス
ADHDの子ども915人を対象とした21件のRCTをまとめたメタアナリシスです。身体活動全般がADHDの子どもの実行機能(抑制・柔軟性・ワーキングメモリ)を有意に改善することが示されました。特に、オープンスキル系の運動(球技・格闘技など)が抑制機能の改善に最も効果的で、週6週間以上・中〜高強度の実施がより効果的でした。
放課後の身体活動・座位行動・体力と数学の成績の関連:カタールの学齢期の子どもにおける横断研究
カタールの約12歳の子ども98人を対象に、放課後の身体活動・座位行動・体力(バランス・筋力)と数学の成績との関連を調べた横断研究です。数学の成績が高いグループは座位行動が少なく、バランス能力(姿勢安定性)が優れている傾向がありました。座位行動は数学成績の分散の23.7%を説明しました。