観察研究

発育不良(スタンティング)の幼児における栄養状態と身体活動の交互作用が運動発達に与える影響

Interaction between nutritional status and physical activity on motor development among stunted children aged 24–59 months

どんな研究?

01 — Summary

インドネシアの発育不良(身長が低い)の24〜59か月の子ども120人を対象に、栄養状態と身体活動の両方が運動発達に関係するかを横断的に調べました。栄養状態・身体活動ともに運動発達と有意な関連があり、重度の発育不良かつ低身体活動の子どもでは運動発達の遅れのリスクが最も高い傾向がありました(調整オッズ比6.25)。

要点

02 — Key points
  • 01栄養状態(発育不良の程度)と身体活動の両方が、運動発達と有意に関連していた
  • 02重度の発育不良と低い身体活動が組み合わさると、運動発達遅延のリスクが約6.25倍高かった
  • 03非母乳育児、感染症の既往、低収入、発達刺激の不足も関連因子として確認された
読むときの注意 / Limitations

横断研究のため、関連であり因果ではありません。インドネシアの発育不良の子どものみを対象としており、日本の子どもへの一般化には限界があります。サンプルサイズが120人と小さい点も限界です。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
観察研究ある時点の関連を調べる研究。関連=原因とは限らない。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
横断研究
エビデンス強度
観察研究
掲載誌
Retos
発表年
2026
DOI
10.47197/retos.v81.119465
出典
OpenAlex

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2025 · 横断研究観察研究

就学前児における跳躍距離制御に見る方向感覚・分化能力の発達特性

3.5〜6歳の子ども318人を対象に、ジャンプ距離を調節する運動協調課題を通じて、就学前の運動能力(方向感覚・分化能力)の発達を調べた研究です。4歳頃から即時フィードバックへの反応が現れ始め、4.5〜5歳頃には試行間で精度が向上するなど、動きを調整する能力が育ち始める様子が示されました。

2026 · クラスターランダム化比較試験ランダム化比較試験

就学前児童(5〜6歳)の下肢爆発力に対する武術プログラムの効果:クラスターランダム化比較試験

5〜6歳の子ども約200人を対象に、週3回の武術(ウーシュー)プログラムが下肢の力(ジャンプや走る動き)に与える影響をランダム化比較試験で調べました。4週間および10週間のプログラムいずれも、自由遊びと比べて立ち幅跳びの成績が有意に向上しました。特に10週間のプログラムでは、連続ジャンプや素早い方向転換の動きも改善されました。武術のような構造化された運動プログラムが、幼児の下肢の運動能力を高める可能性が示されています。

2026 · クラスターランダム化比較試験ランダム化比較試験

学校での身体活動と複合微量栄養素補充が子どもの栄養状態に与える影響:タンザニアのクラスターRCT

タンザニアの6〜12歳の学童923人を対象に、学校での身体活動介入と複合微量栄養素補充(単独・組み合わせ)が亜鉛・鉄・ビタミンDの状態に与える影響をクラスターランダム化比較試験で調べました。26か月後、身体活動(単独または補充との組み合わせ)を実施したグループでは、亜鉛欠乏のオッズが有意に低い傾向がありました。補充単独では亜鉛・鉄の状態改善は確認されませんでした。