疑問 / Question

妊娠中・産後のうつは、予防や治療ができる?何が役立つ?

複数のランダム化比較試験で、認知行動療法(CBT)やスマートフォンアプリ、薬(エスケタミン)などが、妊娠中・産後のうつ症状を減らすのに役立つと報告されています。介入の種類はさまざまで各試験の規模も小さめですが、適切な支援・治療で改善が期待できます。つらいときは早めに相談を。

結論の向き
おおむね支持される
根拠の確実性(GRADE簡易)

複数のランダム化比較試験(RCT)で改善が示されている。ただし介入の種類が異なり各試験の規模も小さめのため、中程度とした。

エビデンス・マップ
支持 4・中立 5・否定 0(全 9 件)
研究の質 ↓
否定
中立
支持
質:高い
質:中
質:低い

● は研究1件。上の段ほど質の高い研究です。色は支持効果なし・中立否定を表します。

エビデンスの変遷(時系列)
丸=研究1件(色=結論の向き・大きさ=研究の質)20152026年・全9
古い研究 ↑
  1. 2015
    1
  2. 2019
    1
  3. 2020
    1
  4. 2025
    1
  5. 2026
    5
新しい研究 ↓(現在の理解に近い)
支持中立否定|丸の大きさ=研究の質(大きいほど質が高い)
この疑問を支える研究(質の高い順)

関連する疑問

同じ研究を扱う、または分野・キーワードが近い疑問です。

妊娠中に甲状腺の検査・治療をすると、子どもの発達はよくなる?

甲状腺の働きと子どもの発達には関連が報告されていますが、大規模なランダム化比較試験では、軽度の甲状腺機能の異常を妊娠中に見つけて治療しても、子どものIQや発達は改善しませんでした。明らかな甲状腺の病気の治療は別で、これは「軽度の異常を広く検査して治療する」ことの話です。気になる場合は主治医にご相談ください。

支持されない

保湿(エモリエント)は、子どものアトピー性皮膚炎のケアに役立つ?

ここでの話は、すでにあるアトピー性皮膚炎を「治療・管理する」ためのケアについてで、湿疹やアレルギーを「予防できるか」とは別の問いです。総説やガイドラインでは、定期的な保湿は皮膚のうるおいやバリアの回復を助け、症状の負担をやわらげる傾向があり、毎日のケアの土台になるとされています。ただし保湿はステロイド外用薬などの代わりではなく、炎症があるときは薬と組み合わせて使うものです。今回まとめた根拠は総説・ガイドラインが中心で、確実性は高くありません。

おおむね支持される

子宮内膜症のある人が体外受精(ART)で妊娠すると、出産時のリスクは高くなる?

現在の研究では、関連や効果を支持する報告が多めです。ただし研究ごとに限界があり、確実と言い切れるものではありません。詳しくは各研究をご覧ください。

おおむね支持される

お母さんの妊娠糖尿病は、赤ちゃんの心臓の発達(心臓の大きさや機能)に影響する?

現在の研究では、関連や効果を支持する報告が多めです。ただし研究ごとに限界があり、確実と言い切れるものではありません。詳しくは各研究をご覧ください。

おおむね支持される

お母さんの妊娠糖尿病は、生まれた赤ちゃんの感染しやすさや免疫力に関係する?

現在の研究では、関連や効果を支持する報告が多めです。ただし研究ごとに限界があり、確実と言い切れるものではありません。詳しくは各研究をご覧ください。

おおむね支持される