毎晩の決まった就寝ルーティンは、幼い子どもの睡眠とお母さんの気分を改善するか
A nightly bedtime routine: impact on sleep in young children and maternal mood.
どんな研究?
01 — Summary幼い子ども(乳児・幼児)を持つ母親を対象に、毎晩決まった就寝前の流れ(就寝ルーティン)を取り入れることの効果を調べたランダム化比較試験です。一定の就寝ルーティンを設けることで、子どもの睡眠(特に寝ついた後に目を覚ます時間や睡眠の連続性)が改善し、お母さんの気分もよくなることが示されました。
要点
02 — Key points- 01乳幼児を持つ母親を対象にしたランダム化比較試験
- 02毎晩決まった就寝ルーティンで子どもの睡眠が改善
- 03寝ついた後の覚醒の減少・睡眠の連続性の向上
- 04お母さんの気分の改善とも関連
就寝ルーティンの具体的な内容(入浴・絵本など)や家庭の状況によって効果は異なります。短期間の研究で、長期的な影響は別途検討が必要です。すべての子に同じ効果があるとは限りません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ランダム化比較試験
- エビデンス強度
- ランダム化比較試験
- 掲載誌
- Sleep
- 発表年
- 2009
- DOI
- 10.1093/sleep/32.5.599
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related応答的な子育ての指導と、赤ちゃんの睡眠(ランダム化比較試験/INSIGHT試験)
初めて出産した母子を対象に、応答的な子育て(赤ちゃんのサインに応じた関わり)の一部として、就寝のお決まりの流れ・寝かせ方・夜の対応を指導するグループと、安全に関する指導のグループにランダムに分けて比べた研究です。指導を受けたグループの赤ちゃんは、就寝前の流れが整い、ひとりで眠りにつきやすく、夜の睡眠時間が20〜35分ほど長くなりました。
行動的な寝かしつけの工夫と、赤ちゃんの睡眠・母親の気分(ランダム化比較試験)
睡眠の問題が強い生後6〜12か月の赤ちゃんをもつ母親156人を対象に、行動的な寝かしつけの工夫(寝かしつけ方の相談・指導)を行うグループと、ふつうの睡眠の情報を渡すだけのグループにランダムに分けて比べた研究です。工夫を行ったグループでは、赤ちゃんの睡眠の問題が減り、母親の産後の気分の落ち込み(抑うつ)も軽くなりました。
1歳・1歳半の睡眠時間と、2〜3歳でのてんかんの発症との関係(エコチル調査)
1歳・1歳半のときの睡眠時間と、2〜3歳でてんかんを発症するリスクとの関係を、日本のエコチル調査の約8万6千人で調べました。1歳の時点で夜の睡眠が11時間未満と短い子は、2〜3歳でてんかんを発症する割合がやや高い関連が見られました。