日本の子どもの「アディポシティ・リバウンド」と肥満(全国調査の縦断分析)
Socio-demographic and lifestyle factors for child’s physical growth and adiposity rebound of Japanese children: a longitudinal study of the 21st century longitudinal survey in newborns
どんな研究?
01 — Summary子どものBMIは乳児期に高くなったあと一度下がり、再び上がり始めます。この再上昇の時期を「アディポシティ・リバウンド」と呼びます。日本の2001年生まれの子ども約4万5千人を追跡し、この時期と肥満の関係を調べた研究です。5歳半で肥満だった子の約4割は、4歳半という早い時期に再上昇が始まっていました。再上昇が早いことが、のちの肥満と関係することを示しています。
要点
02 — Key points- 01日本の約4万5千人を追跡した縦断研究
- 02BMIの再上昇(アディポシティ・リバウンド)の時期に注目
- 035歳半で肥満の子の約4割は4歳半までに再上昇していた
- 04早い再上昇が将来の肥満と関連
観察研究のため、早い再上昇が肥満の原因とは言い切れません。BMIの再上昇は誰にでも起こる自然な現象で、時期には個人差があります。健診でのBMIの推移を見守る一つの目安として参考にしてください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 全国縦断調査
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- BMC Public Health
- 発表年
- 2014
- DOI
- 10.1186/1471-2458-14-334
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related体を動かすビデオゲームと、6〜12歳の子どもの肥満(システマティックレビュー)
ダンスやスポーツなど体を動かして遊ぶタイプのビデオゲーム(アクティブビデオゲーム)が、太りぎみ・肥満の6〜12歳の子どもの運動量や体型にどう影響するかを、13件の研究からまとめたレビューです。4〜12週間の取り組みでは、運動量が増え、BMIや体の組成がいくらか改善する傾向が見られました。13〜24週間と長く続けた場合は運動量は増えるものの、BMIへの効果は小さめでした。
母乳育児と、子ども〜大人にかけてのBMIの変化(システマティックレビュー)
母乳育児が、その後の人生でのBMI(体格の指標)の変化にどう関わるかを、3件のランダム化比較試験と24件の長期コホート研究からまとめたレビューです。多くのコホート研究で、母乳で育った子どもはその後のBMIが低め、つまり肥満になりにくい傾向が示されました。
BMIが高い子ども・思春期への取り組みの効果(米国予防医療作業部会の評価更新)
BMIが高い(太りぎみ・肥満の)子どもや思春期の子への取り組みの効果を、58件のランダム化比較試験(約1万人)から評価した、米国予防医療作業部会のための最新のまとめです。運動や食事・行動を組み合わせた「行動的な体重管理プログラム」によって、BMIがわずかに改善することが示されました。一部の薬についても検討されています。