BMIが高い子ども・思春期への取り組みの効果(米国予防医療作業部会の評価更新)
Interventions for High Body Mass Index in Children and Adolescents: An Evidence Update for the U.S. Preventive Services Task Force
どんな研究?
01 — SummaryBMIが高い(太りぎみ・肥満の)子どもや思春期の子への取り組みの効果を、58件のランダム化比較試験(約1万人)から評価した、米国予防医療作業部会のための最新のまとめです。運動や食事・行動を組み合わせた「行動的な体重管理プログラム」によって、BMIがわずかに改善することが示されました。一部の薬についても検討されています。
要点
02 — Key points- 0158件のランダム化比較試験(約1万人)を評価
- 02行動的な体重管理プログラムでBMIがわずかに改善
- 03運動・食事・行動を組み合わせた取り組みが中心
- 04一部の薬についても効果が検討された
効果は「わずか」な改善であり、劇的なものではありません。多くは集中的なプログラムで、家庭で簡単に再現できるとは限りません。薬は子どもへの使用に慎重さが必要で、必ず医師の管理下で検討されます。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー(ランダム化比較試験)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- USPSTF Evidence Update (AHRQ)
- 発表年
- 2024
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related体を動かすビデオゲームと、6〜12歳の子どもの肥満(システマティックレビュー)
ダンスやスポーツなど体を動かして遊ぶタイプのビデオゲーム(アクティブビデオゲーム)が、太りぎみ・肥満の6〜12歳の子どもの運動量や体型にどう影響するかを、13件の研究からまとめたレビューです。4〜12週間の取り組みでは、運動量が増え、BMIや体の組成がいくらか改善する傾向が見られました。13〜24週間と長く続けた場合は運動量は増えるものの、BMIへの効果は小さめでした。
母乳育児と、子ども〜大人にかけてのBMIの変化(システマティックレビュー)
母乳育児が、その後の人生でのBMI(体格の指標)の変化にどう関わるかを、3件のランダム化比較試験と24件の長期コホート研究からまとめたレビューです。多くのコホート研究で、母乳で育った子どもはその後のBMIが低め、つまり肥満になりにくい傾向が示されました。
糖尿病の母親から生まれた子どもの肥満・血糖の問題(システマティックレビュー・メタアナリシス)
妊娠中に血糖が高かった母親(妊娠糖尿病や1型・2型糖尿病)から生まれた子どもが、その後に太りやすかったり血糖の調節に問題が出やすかったりするかを、20件の観察研究(子ども約2万6千人)をまとめて調べた研究です。妊娠糖尿病の母親の子どもは、子ども時代のBMI(体格の指標)がやや高めの傾向がありました。母親の妊娠中の血糖管理が、子どもの将来の体格や代謝にも関わる可能性を示しています。