妊娠中のお母さんの発酵食品の摂取と、赤ちゃんの睡眠時間(エコチル調査)
Association between maternal fermented food consumption and infant sleep duration: The Japan Environment and Children's Study.
どんな研究?
01 — Summary日本の「エコチル調査」の約7.3万組の親子を対象に、妊娠中のお母さんの発酵食品(みそなど)の摂取と、1歳の赤ちゃんの睡眠時間との関係を調べました。妊娠中に発酵食品、特にみそをよく摂っていたお母さんの子どもほど、1歳で睡眠が11時間未満と短くなりにくい傾向が見られました。腸内細菌と体内時計の関わりが背景にあると考えられています。
要点
02 — Key points- 01エコチル調査の約7.3万組を対象にした出生コホート研究
- 02妊娠中の発酵食品(特にみそ)の摂取と、短い睡眠の少なさが関連
- 03腸内細菌と体内時計(概日リズム)の関わりが想定される
- 04今後、介入研究での確認が必要とされている
観察研究のため、発酵食品が直接睡眠を長くすると断定はできません。摂取量や睡眠は質問票による推定で誤差があります。著者ら自身も、さらなる研究での確認が必要としています。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 出生コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- PLoS One
- 発表年
- 2019
- DOI
- 10.1371/journal.pone.0222792
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中のお母さんの魚の摂取と、赤ちゃんの睡眠時間(エコチル調査)
日本の「エコチル調査」の約8.7万組の親子を対象に、妊娠中のお母さんの魚の摂取量と、1歳の赤ちゃんの睡眠時間との関係を調べました。魚をよく食べていたお母さんの子どもほど、1歳で睡眠が11時間未満と短くなりにくい傾向が見られました。魚に含まれるオメガ3が、赤ちゃんの神経の発達を通じて睡眠に関わる可能性が示唆されています。
母乳育児と1歳児の睡眠時間:日本の大規模出生コホート(エコチル調査)
日本の大規模な出生コホート(エコチル調査)で、生後6か月までの授乳のしかたと、1歳のときの睡眠時間との関係を調べました。約8万3千組の親子のデータを分析したところ、最初の6か月に母乳で育てられた赤ちゃんは、ミルクだけで育った赤ちゃんに比べて、1歳のときに睡眠時間が短くなりにくい傾向がありました。
妊娠中・乳幼児期の腸内細菌に影響する薬と、子どもの食物アレルギーのリスク(システマティックレビュー・メタアナリシス)
妊娠中や乳幼児期の抗菌薬・胃酸を抑える薬・プロバイオティクスの使用と、子どもの食物アレルギーとの関連を調べた研究をまとめたメタアナリシスです。約166万人の母親と約516万人の子どものデータを統合した結果、妊娠中や生後2年までの抗菌薬使用は、食物アレルギーのリスクの高さと関連していました。プロバイオティクスの使用には、食物アレルギーを減らす関連はみられませんでした。