9〜12歳児の運動有能感と外遊びの関連:性別差に着目した研究
Relationship between Perceived Physical Competence and Outdoor Play among Children Aged 9-12 Years-Focused Sex-Specific Differences
どんな研究?
01 — Summary日本の9〜12歳の子ども288人を対象に、「自分は運動が得意」という感覚(運動有能感)と外遊びの関連を調べました。運動有能感が高い子どもほど外遊びをする傾向がみられ、その関連には性別による違いもありました。外遊び離れが進む中、子どもの運動への自信が外遊びを促進する重要な要因である可能性が示されています。
要点
02 — Key points- 01運動有能感(自分は運動が得意という感覚)が高い子どもほど外遊びをする傾向
- 02関連の大きさに性別による差がみられた
- 03外遊い促進には子どもの運動への自信を育てることが重要な可能性
横断研究であり因果関係は不明。単一地域の日本人児童のみが対象で、一般化には限界がある。外遊びは自己申告。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Children
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.3390/children10010135
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related小学生の学校内身体活動の縦断的変化と追跡:4年間縦断研究
日本で小学2年生(7〜8歳)103人を4年間追跡し、学校内の身体活動(歩数・中等度〜高強度身体活動)の変化をアクセラロメーターで測定した縦断研究です。男子では学年が上がっても学校内の歩数・MVPAは低下しませんでした。一方、女子では歩数は維持されましたが、MVPAは学年とともに低下する傾向が見られました。
9〜12歳児における友達グループの大きさと外遊びの関連
小学4〜6年生291人を対象に、仲の良い友達の数(ピアグループのサイズ)と平日の外遊び時間の関連を調べました。交絡因子(性別・学年・BMI・スポーツクラブ参加・スクリーン時間)を調整した後でも、友達が多い子どもほど外遊び時間が長い傾向が有意に示されました。友達との関係が外遊びの機会を生み出す可能性が示唆されます。
座りがちな生活・運動不足が子どもの認知機能に与える影響:批判的システマティックレビュー
6〜12歳の子どもを対象に、運動不足・座りがちな生活が認知機能(注意・記憶・学習成績など)に与える影響を調べた観察研究をまとめたシステマティックレビューです。5,000件超の文献から国際的な身体活動基準を満たした研究は2件のみで、結果も一致せず、現時点では確かな結論を導くことは難しいとされました。身体活動と認知の関連には関心が高まっていますが、エビデンスの質はまだ不十分です。