アジア太平洋都市における子どもと思春期の24時間活動ガイドライン遵守状況調査
24 h Activity Guidelines in Children and Adolescents: A Prevalence Survey in Asia-Pacific Cities
どんな研究?
01 — Summaryアジア太平洋5都市の子ども(5〜18歳)1139人を対象に、身体活動・スクリーン視聴時間・睡眠の3つのガイドラインをすべて満たしている割合を調べました。3つすべてを満たしている子どもは1.8〜10.3%にとどまり、特に東京では1.8%と最も低い割合でした。男の子のほうが女の子よりもすべてのガイドラインを満たしやすい傾向がみられましたが、差は統計的に有意ではありませんでした。
要点
02 — Key points- 013つのガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)をすべて満たす子どもは全都市で少なく、1.8〜10.3%にとどまった
- 02東京の子どものガイドライン全達成率は1.8%で5都市中最低だった
- 03男の子のほうが女の子より全ガイドライン達成率がやや高かった(5.9% vs 4.7%)
保護者による自己申告データのため過小・過大評価の可能性がある。横断研究のため因果関係は不明。都市部の子どものみを対象としており、農村部への一般化には注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断調査
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- International Journal of Environmental Research and Public Health
- 発表年
- 2023
- DOI
- 10.3390/ijerph20146403
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳幼児の「24時間の活動」に関するアジア太平洋地域コンセンサスガイドライン
アジア太平洋19か国の専門家が、5歳未満の子どもを対象に、身体活動・座って過ごす時間・睡眠・食事を24時間の視点でまとめたガイドラインを策定しました。早い時期から体を動かし、睡眠をしっかり確保し、スクリーン時間を減らすことが、将来の生活習慣病の予防と健やかな発達につながると推奨しています。アジア太平洋地域では代謝リスクや不健康な生活習慣が多い子どもが多く、早期の取り組みが特に重要とされています。
ダウン症の子どもと定型発達の子どもの24時間行動(身体活動・スクリーン時間・睡眠)の比較
ダウン症の子ども・青少年と定型発達の同年代を比較したパイロット研究で、ダウン症のグループでは座位行動(スクリーン・非スクリーン)が多く、中〜高強度の身体活動が少ない傾向がみられました。睡眠時間には大きな差はみられませんでしたが、ダウン症のグループで睡眠の乱れがより多い可能性が示されました。
コロナ禍の学校閉鎖・再開後の日本の学齢児の活動行動と主観的健康不調
コロナ禍の学校閉鎖中と再開後の2時点で日本の学齢児の身体活動・スクリーン使用・睡眠と、頭痛・腹痛・倦怠感などの主観的な健康不調の関連を調べました。睡眠のみのガイドライン遵守では不十分で、身体活動かスクリーン時間の推奨のいずれかも守っている子どもは、身体・精神的な不調リスクが低い傾向がみられました。