5歳以下の子どもの果物・野菜の摂取を増やす働きかけ(システマティックレビュー/メタアナリシス)
Interventions for increasing fruit and vegetable consumption in children aged five years and under.
どんな研究?
01 — Summary5歳以下の子どもの果物・野菜の摂取を増やすための働きかけを調べた、53件のランダム化比較試験(約1万2千人分)をまとめたコクランのレビューです。同じ野菜をくり返し出すなどの食べさせ方の工夫は、野菜の摂取をわずかに増やす効果がありそうだと報告されています(1日あたり生野菜にして約15.5g、確実性は中程度)。保育園などでの複数の取り組みを組み合わせた働きかけも小さな効果がありそうですが、保護者への栄養教育だけでは効果はほとんど見られませんでした。
要点
02 — Key points- 0153件のランダム化比較試験(約1万2千人)をまとめた大規模レビュー
- 02くり返し出すなどの食べさせ方の工夫で野菜摂取がわずかに増える(確実性は中程度)
- 03効果の大きさは小さく、1日あたり生野菜で約15.5g程度
- 04保護者への栄養教育だけでは効果はほとんど見られなかった
- 05複数の取り組みを組み合わせると小さな効果がありそう
効果は確認されましたが大きさは小さく、観察期間も平均12週ほどと短めで、長期的に続くかは分かりません。多くの試験でバイアス(偏り)のリスクがあり、各国の保育・家庭の状況も日本とは異なります。費用や予期せぬ悪影響を報告した研究はほとんどありませんでした。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビュー/メタアナリシス(ランダム化比較試験のまとめ)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- The Cochrane Database of Systematic Reviews
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1002/14651858.cd008552.pub8
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related保育園・学校などの集団の場で果物・野菜を取り入れて子どもの食事を改善する(スコーピングレビュー)
保育園や学校など、子どもが集団で過ごす場で果物・野菜の摂取を増やす取り組みを幅広く集めて整理したレビューです。3〜7歳を対象に、高所得国で2012年以降に発表された114件の研究を取り上げています。くり返し出す(反復暴露)、食べ方を見せて手本になる(行動モデリング)、感覚を使った遊びなど、さまざまな方法が使われており、なかでも手本を見せることや感覚遊びの取り組みが成功しやすい傾向が報告されています。
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