青少年のスクリーンタイムと肥満の有病率:等時間代替分析
Screen time and obesity prevalence in adolescents: an isotemporal substitution analysis
どんな研究?
01 — Summary韓国の4年生・7年生5,180人を対象に、スクリーンタイムと肥満の関連を調べた横断研究です。スマートフォンを1日3時間以上使う子は、1時間未満の子と比べて肥満の割合が約2.8倍高い傾向がありました。スクリーンタイムを1時間減らして身体活動・睡眠・読書などに置き換えると、肥満の割合が低くなる傾向も示されました。
要点
02 — Key points- 01スマートフォンを1日3時間以上使う子は肥満のオッズが約2.8倍高かった(OR=2.75)
- 02テレビ視聴時間と肥満の関連は4年生では見られたが、7年生では見られなかった
- 03スクリーンタイムを1時間減らして身体活動や睡眠に置き換えると肥満のリスクが低下する傾向があった
横断研究であるため、スクリーンタイムが肥満を引き起こすという因果関係は示せません。身長・体重や活動時間は自己申告であり、測定誤差が含まれる可能性があります。韓国のデータであり、他の国への一般化には注意が必要です。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMC Public Health
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1186/s12889-024-20639-x
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related24時間行動ガイドライン(運動・スクリーン・睡眠)の遵守と子ども・青少年の生活の質との関連:オーストラリア縦断コホート研究
オーストラリアの6〜7歳の子ども4,463名を16〜17歳まで追跡した研究で、中等度〜激しい身体活動・スクリーン時間・睡眠すべての推奨ガイドラインを守ることが、青少年期の心身の生活の質(QoL)向上と関連していました。ガイドラインを守る子どもの割合は6〜7歳の24.5%から14〜15歳では7.2%に大幅に低下していました。観察研究のため、ガイドライン遵守がQoLを高めるかどうかの因果関係は確認できません。
スマートフォン・タブレットの使用と子どもの過体重:システマティックレビューとメタアナリシス
5〜10歳の子どもを対象に、スマートフォンやタブレットの使用と過体重・肥満の関連を調べた研究をまとめたシステマティックレビュー・メタアナリシスです。使用時間が多いほど過体重リスクが高まる傾向が示されましたが、対象研究はいずれも観察研究であり、因果関係は確立していません。
子どもの運動器機能不全(JMD)に関連する要因
日本の兵庫県で行われた出生コホート研究の一環として、8歳の子ども1217人を対象に、「運動器機能不全(JMD)」と関連する要因を調べました。片脚立ち・しゃがみ込み・腕の挙上・前屈の4つの動作検査で1つ以上ができない子の割合は36.0%に達しました。男児であること、肥満があることがJMDと関連しており、反対に日常的な身体活動はJMDが少ない傾向と関係していました。ただし、この研究は関連を示すものであり、原因と結果を直接証明するものではありません。