コホート研究

妊娠中の睡眠の質・長さと、赤ちゃんが小さく生まれることとの関係(深圳出生コホート)

Association Between Sleep Quality and Duration During Pregnancy and Risk of Infant Being Small for Gestational Age: Prospective Birth Cohort Study.

どんな研究?

01 — Summary

妊娠中のお母さんの睡眠の質や長さと、赤ちゃんが週数のわりに小さく生まれること(SGA)との関係を、1677人の妊婦さんで調べました。妊娠初期に睡眠が7時間以下と短い人は、小さく生まれる赤ちゃんのリスクがやや高い関連が見られました。睡眠の質が悪いことと短い睡眠が重なると、関連はさらに強くなりました。

要点

02 — Key points
  • 01妊娠初期の短い睡眠と、赤ちゃんが小さく生まれることの関連
  • 02睡眠の質の悪さと短さが重なると関連が強まる
  • 03妊娠中の睡眠を質問票(PSQI)で評価
読むときの注意 / Limitations

観察研究のため、睡眠が直接赤ちゃんの大きさを決めるとは言えません。睡眠は本人の回答にもとづき、つわりや体調など他の要因も関係します。対象は中国の集団で、日本にそのまま当てはまるとは限りません。

この研究の確からしさ

03 — Evidence
コホート研究多くの人を追跡する観察研究。因果関係の証明は限定的。

書誌情報

04 — Reference
研究デザイン
前向きコホート研究
エビデンス強度
コホート研究
掲載誌
Healthcare (Basel)
発表年
2024
DOI
10.3390/healthcare12232400
出典
Europe PMC

この研究が関わる疑問

05 — Questions

関連する研究

06 — Related
2020 · システマティックレビューメタアナリシス

妊娠中の睡眠に関する教育は、産前産後のうつを防ぐ?(システマティックレビュー)

妊娠中に、母親や赤ちゃんの睡眠を整えるための教育的なはたらきかけ(睡眠の知識やコツの提供)が、産前産後のうつの予防に役立つかを調べたシステマティックレビューです。条件に合う質の高い試験は2件しか見つからず、効果を結論づけるには証拠が不十分でした。睡眠と心の健康のつながりに注目した取り組みとして、今後の研究が期待されます。

2021 · 前向きコホート研究コホート研究

妊娠中のお母さんの魚の摂取と、赤ちゃんの睡眠時間(エコチル調査)

日本の「エコチル調査」の約8.7万組の親子を対象に、妊娠中のお母さんの魚の摂取量と、1歳の赤ちゃんの睡眠時間との関係を調べました。魚をよく食べていたお母さんの子どもほど、1歳で睡眠が11時間未満と短くなりにくい傾向が見られました。魚に含まれるオメガ3が、赤ちゃんの神経の発達を通じて睡眠に関わる可能性が示唆されています。

2021 · 前向きコホート研究コホート研究

妊娠中の母親の睡眠時間と、赤ちゃんの出生体重(日本のエコチル調査)

妊娠中の母親の睡眠時間と、赤ちゃんの出生体重との関係を、日本のエコチル調査の約8万2千組で調べた研究です。睡眠6〜8時間を基準にすると、9〜12時間とやや長めに眠っていた母親では、低出生体重やSGA(在胎週数に比べて小さい赤ちゃん)の割合がむしろ低い傾向がありました。妊娠中に十分な睡眠をとることの大切さを示す結果です。