妊娠中の母親の睡眠時間と、赤ちゃんの出生体重(日本のエコチル調査)
Maternal sleep duration and neonatal birth weight: the Japan Environment and Children’s Study
どんな研究?
01 — Summary妊娠中の母親の睡眠時間と、赤ちゃんの出生体重との関係を、日本のエコチル調査の約8万2千組で調べた研究です。睡眠6〜8時間を基準にすると、9〜12時間とやや長めに眠っていた母親では、低出生体重やSGA(在胎週数に比べて小さい赤ちゃん)の割合がむしろ低い傾向がありました。妊娠中に十分な睡眠をとることの大切さを示す結果です。
要点
02 — Key points- 01日本のエコチル調査・約8万2千組を分析した研究
- 02やや長め(9〜12時間)の睡眠で低出生体重・SGAがむしろ少ない傾向
- 03妊娠中の十分な睡眠の大切さを示唆
- 04極端に短い睡眠は避けたい
観察研究のため、睡眠時間が出生体重を決めるとは言えません。睡眠時間は自己申告で、生活状況など他の要因も関わります。必要な睡眠時間には個人差があり、長く眠ればよいという単純な話ではありません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- BMC Pregnancy and Childbirth
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.1186/s12884-021-03670-3
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の睡眠時間と、妊娠糖尿病のリスク(日本のエコチル調査)
妊娠中の母親の睡眠時間と、妊娠糖尿病(妊娠中に血糖が高くなる状態)との関係を、日本のエコチル調査の約4万9千人で調べた研究です。睡眠7〜10時間を基準にすると、5時間未満と10時間以上のどちらでも、妊娠中の血糖値が高めで、妊娠糖尿病のリスクが上がる傾向がありました(短すぎても長すぎてもよくないU字の関係)。
妊娠中のお母さんの魚の摂取と、赤ちゃんの睡眠時間(エコチル調査)
日本の「エコチル調査」の約8.7万組の親子を対象に、妊娠中のお母さんの魚の摂取量と、1歳の赤ちゃんの睡眠時間との関係を調べました。魚をよく食べていたお母さんの子どもほど、1歳で睡眠が11時間未満と短くなりにくい傾向が見られました。魚に含まれるオメガ3が、赤ちゃんの神経の発達を通じて睡眠に関わる可能性が示唆されています。
妊娠中のお母さんの発酵食品の摂取と、赤ちゃんの睡眠時間(エコチル調査)
日本の「エコチル調査」の約7.3万組の親子を対象に、妊娠中のお母さんの発酵食品(みそなど)の摂取と、1歳の赤ちゃんの睡眠時間との関係を調べました。妊娠中に発酵食品、特にみそをよく摂っていたお母さんの子どもほど、1歳で睡眠が11時間未満と短くなりにくい傾向が見られました。腸内細菌と体内時計の関わりが背景にあると考えられています。