精神・発達障害のある思春期の若者におけるゲーム障害スクリーニング陽性率:GAMES TestとIGDT-10による比較
The rate of patients screened positive for gaming disorder/Internet gaming disorder among adolescents with mental health issues assessed by two screening tests.
どんな研究?
01 — Summary札幌市の精神科クリニックに通う思春期の患者(203人)を対象に、ゲーム障害(GD)のスクリーニング陽性率を2種類の測定尺度で調べた研究です。GAMES Testでは20.7%がゲーム障害の疑いありと判定されました。特にADHD群は、うつ病群やASD群と比べてスコアが有意に高く、ADHDとゲーム過剰使用の関連が示されました。メンタルヘルスに課題のある青少年ではゲーム障害の早期スクリーニングが重要と結論づけています。
要点
02 — Key points- 01精神・発達障害のある思春期の若者では、一般集団よりゲーム障害スクリーニング陽性率が高い傾向がある
- 02ADHDのある若者は特にゲーム障害スコアが高く、両者の関連が示唆される
- 03使用するスクリーニング尺度によって陽性率が大きく異なるため、測定法の統一が課題
単一施設・単一地域(札幌)の精神科外来患者を対象としており、一般の思春期の若者全体を代表しない。スクリーニングであり確定診断ではないこと、サンプル規模も限られる。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(クリニックベース)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- PCN reports : psychiatry and clinical neurosciences
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1002/pcn5.70080
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related学校ベースの心理教育的介入は、思春期の不安やストレスの予防に役立つか
思春期の若者を対象に、学校で行う心理教育的プログラム(認知行動療法・マインドフルネス・ヨガなど)が不安やストレスを軽減するかを検討した文献レビューです。11件の研究をまとめた結果、認知行動療法(CBT)は不安症状を有意に減らし感情調整を改善する傾向があり、マインドフルネスもストレス軽減に有望であることが示されました。ただし介入の長さや種類によって効果は異なり、エビデンスはまだ限られています。
ADHD児の実行機能に対するさまざまな運動・身体活動介入の効果:スコーピングレビュー
ADHDと診断された6〜12歳の子どもを対象にした55件の介入研究(計3863名)を統合したスコーピングレビューです。水泳やサッカーなどの構造化スポーツや、認知課題を組み合わせた運動(エクサゲームを含む)が、抑制制御・ワーキングメモリ・認知的柔軟性の改善と関連していました。運動の強度・時間・認知的な要素が介入の効果に影響する可能性が示唆されています。
子ども・思春期の身体活動介入が心の健康に与える効果:介入種類とベースラインリスクを調整変数としたシステマティックレビュー・メタアナリシス
ランダム化比較試験などを含む24件の研究を統合し、身体活動プログラムが子ども・青少年の心の健康に与える効果を分析しました。全体として身体活動は心の健康を小さいながら統計的に有意に改善しました(標準化平均差SMD=0.19)。マインドボディ系(ヨガなど)の介入と、もともとメンタルヘルスリスクが高い子どもでは効果が比較的大きい傾向が見られました。ただし効果の大きさは小さく、研究間の異質性も中程度でした。