睡眠不足と週末の寝だめは学齢期の子どもの食行動と関連する
Sleep Restriction and Weekend Sleep Compensation Relate to Eating Behavior in School-Aged Children
どんな研究?
01 — Summary131人の学齢期の子ども(平均10.2歳)を対象に、アクチグラフで客観的に測定した睡眠とChild Eating Behavior Questionnaire(CEBQ)で評価した食行動の関連を調べました。睡眠が不足している(夜間8時間未満)子どもでは、食べ物への関心が高まりお腹がすいていないときでも食べやすい傾向が見られました。特に肥満の子どもでは睡眠不足と満腹感の低下が顕著でした。
要点
02 — Key points- 01睡眠不足の子どもは食欲関連行動スコアが全般的に高い傾向(p<0.021)
- 02肥満の子どもでは睡眠不足と満腹感の低下が特に関連
- 03約70%の子どもが推奨睡眠時間(8時間)を下回っていた
単施設131人という小規模な横断研究。食行動はアンケートによる保護者の評価。週末の寝だめが食行動改善につながるかは明確でなかった。観察研究のため因果関係は確定できない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Nature and Science of Sleep
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.2147/nss.s509636
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related睡眠時間の短さと体重の増加(システマティックレビュー)
1966年から2007年までに発表された研究を集め、睡眠時間が短いことが肥満や体重増加の独立した原因になりうるかを調べた、初期のまとめ(システマティックレビュー)です。睡眠時間が短いことと、体重の増加・肥満との関連が示されました。睡眠不足は食欲や活動量、体温の調節などを通じて体重に影響する可能性があると考えられています。
睡眠時間の短さと肥満の関係(子どもと大人のメタアナリシス)
子どもから大人まで、睡眠時間が短いことと肥満との関係を、45件の研究(合計63万人以上、うち子どもの研究は19件)を統合して調べた大規模なメタアナリシスです。睡眠時間が短い人ほど肥満になりやすいという関連が、子どもでも大人でも見られました。睡眠と体重の結びつきを示した代表的な初期研究の一つです。
小学校の始業時刻・睡眠の機会とぜんそく発症との関係
全米代表サンプル(約7,940人)を用いた追跡研究で、幼稚園(年長)の始業時刻が早いほど、その後5年間でぜんそく診断を受けるリスクがやや高い傾向が示されました。最も始業時刻が早いグループ(7時45分以前)では、5年後のぜんそく有病率が最も遅いグループより約6ポイント高く、調整後のオッズ比は1.47でした。睡眠不足が気道の炎症に関係する可能性が考えられています。