折り返し退行の有無による自閉スペクトラム症の成人後の結果比較:人口ベースの出生コホート研究
Comparison of Adulthood Outcomes in Autism Spectrum Disorder With and Without Regression: A Population-Based Birth Cohort Study.
どんな研究?
01 — Summary日本の横浜市で生まれ7歳までにASDと診断された168人を対象に、幼児期の言語や社会性の退行(折り返し退行)があった場合となかった場合で、成人後の知能(IQ)・てんかんの発生・社会適応を比較した研究です。4つの結果指標(5歳時IQ、成人時IQ、てんかん発生率、社会能力総合スコア)すべてにおいて、退行あり群とあり群の間に有意な差は見られませんでした。つまり、幼児期に退行があっても、なくても、成人後のアウトカムは大きく変わらない可能性が示されています。
要点
02 — Key points- 01自閉症の幼児期の退行(一度獲得した言葉や社会性の後退)は、成人後のIQや社会適応に大きな影響を与えない可能性がある
- 02退行あり・なしで成人後のてんかん発生率にも有意差はなかった
- 03日本の地域スクリーニングを基盤とした人口ベース研究であり、診断バイアスが少ない
サンプル数が168人と比較的少なく、効果量の信頼区間が広いため、小〜中程度の差を排除できない。対象は1988〜1996年生まれと古く、現在の支援体制や診断基準との差異がある可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 人口ベース出生コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Autism research : official journal of the International Society for Autism Research
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1002/aur.70121
- 出典
- Europe PMC
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