遊びとスクリーンタイムは未就学児の心の健康と関係する?英国プレスクール調査の横断的知見
Are play and screen time associated with British preschoolers' mental health? Cross-sectional findings from the British Preschool Children's Play Survey
どんな研究?
01 — Summary英国の2〜4歳の子ども約1000人を対象にした調査で、冒険的な遊び(外遊びなど)が多いほど不安やひきこもりなどの内向き症状が低く、ポジティブな感情が高い傾向がみられました。一方、教育目的・娯楽目的を問わず1日1時間以上のスクリーンタイムは、内向き症状や否定的な感情の増加と関連していました。冒険的な遊びはスクリーンタイムの悪影響を一部和らげる可能性も示されました。
要点
02 — Key points- 01冒険的な遊びが多いほど内向き症状が低く、ポジティブな感情が高かった
- 021日1時間以上のスクリーンタイム(教育目的・娯楽目的どちらも)は精神健康上の問題と関連した
- 03冒険的な遊びがスクリーンタイムの内向き症状・否定的感情への関連を和らげる可能性が示された
横断研究のため、遊びが精神健康を改善したのか、精神健康のよい子が遊びやすいのかは判断できない。保護者の自己申告によるデータで測定誤差が生じる可能性がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMJ Open
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1136/bmjopen-2025-105101
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related1日のスクリーンタイムを制限することで、8〜17歳の子どもの精神的健康問題を防ぐ可能性がある:調査研究
スウェーデンの8〜17歳の子ども約4000人を対象にした調査で、1日のスクリーンタイムが2時間を超えると不安や抑うつの症状が増え、7時間以上では約2倍になる傾向が示されました。身体活動や睡眠、社会経済的背景を考慮しても、この関連は統計的に有意でした。スクリーンタイムと子どもの精神的健康の間には関連がある可能性がありますが、観察研究のため因果関係は確認されていません。
不安問題を持つ子ども・青少年における24時間行動ガイドライン遵守と社会的機能・学業成績の関連
アメリカの6〜17歳で不安問題を持つ約3,625人のデータを分析し、身体活動・スクリーンタイム・睡眠の24時間行動ガイドラインへの遵守と社会的・学業的機能との関連を調べた横断研究です。ガイドラインを全て守っていた子どもはわずか5.7%でしたが、一つ以上のガイドラインを守ることが友人関係・学校への関与・自己調整能力の向上と関連していました。
学校ベースの心理教育的介入は、思春期の不安やストレスの予防に役立つか
思春期の若者を対象に、学校で行う心理教育的プログラム(認知行動療法・マインドフルネス・ヨガなど)が不安やストレスを軽減するかを検討した文献レビューです。11件の研究をまとめた結果、認知行動療法(CBT)は不安症状を有意に減らし感情調整を改善する傾向があり、マインドフルネスもストレス軽減に有望であることが示されました。ただし介入の長さや種類によって効果は異なり、エビデンスはまだ限られています。