スウェーデンの思春期における過剰なスクリーンタイムの傾向と行動的関連因子:反復横断研究(2017〜2023年)
Trends and Behavioral Correlates of Excessive Screen Time Among Swedish Adolescents: A Repeated Cross-Sectional Study (2017-2023).
どんな研究?
01 — Summaryスウェーデンの高校生約8,300名を対象に2017・2020・2023年の3時点でスクリーンタイムと生活習慣を調査しました。飲酒・喫煙・睡眠時間の短さ・心身症状・欠席の多さが過剰なスクリーン使用と関連し、身体活動・両親との同居・女子であることが低スクリーン使用と関連していました。ゲーム・SNS・映像視聴ごとに異なる関連パターンも見られました。睡眠時間の短さとスクリーンタイムは全モダリティで一貫して関連していました。
要点
02 — Key points- 01睡眠時間の短さと身体活動の低さは、ゲーム・SNS・映像視聴いずれの過剰利用とも一貫して関連していた
- 02スクリーン過多の傾向は2017〜2023年にかけて変化し、生活習慣との関連はモダリティによって異なる
- 03家族構造(両親と同居)が保護的要因として全モダリティで確認された
横断研究の反復調査であり、因果関係は不明。スクリーンタイムは自己申告であるため過小・過大評価の可能性がある。スウェーデンの高校生を対象としており、日本など他の文化・制度的環境への直接的な一般化は限定的。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 反復横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Addictive Behaviors Reports
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1016/j.abrep.2026.100672
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related10代のスマホ・ゲーム機の使用と、睡眠・心の健康(前向き研究のシステマティックレビュー)
スマホやタブレット、携帯ゲーム機などの双方向の電子機器の使用が、10代の睡眠と心の健康にどう影響するかを、28件の長期研究からまとめたシステマティックレビューです。これらの機器の使い過ぎは睡眠の悪化と関連し、それがさらに心の健康の悪化につながりうることが示されました。
スクリーンタイムと思春期のうつ症状のつながりにおける睡眠と白質の役割
9〜10歳のときにスクリーンタイムが長かった子どもは、11〜13歳になったときにうつ症状が多い傾向がありました。この関連の約36%は、睡眠時間の短縮と脳の神経繊維(白質)の組織変化によって説明できる可能性があります。スクリーンタイムが長くなると睡眠が短くなり、それが脳の発達や感情の健康に影響しているかもしれません。
日本の農村部における幼児期から中学生までの生活習慣:横断研究
日本の農村地域の幼児〜中学生(1192人)を対象に、スクリーンタイム・屋外活動・睡眠時間の実態を学校段階・性別ごとに調べました。睡眠時間は全年齢層で推奨値を下回り、中学生では7.83時間まで低下していました。スクリーンタイムは幼児の1.46時間から中学生の5.70時間へと約4倍に増加しました。これらの不健康な生活習慣パターンは幼児期から始まり、年齢とともに悪化する傾向がありました。